動画製作ダイエット

モデリングはコツを掴んでしまえば面倒臭さよりも面白さを感じる作業でした。もともと粘土いじりは好きだったしPC上で思ったとおりの形が出来上がっていくのは快感を覚えます。問題は振り付けです。まったくの未知の分野。ちょっとPerfume見たぐらいでは出来ないです。ダンスを作ろうと思うと一小節も出来ません。そこで考えを変えてポーズを意識してみました。フィギュアやプラモを飾るみたいに可愛い、格好いいポーズを作って次の拍でまた違うポーズを作る。そのままだとまったくダンスではないので裏拍で少しだけジャンプさせる。そうやってたらなんだかダンスっぽくなってきました。数小節作ったところでそろそろ三人全員表示させてみようとしたのですが、やり方が分かりません。調べてみたらこのMIKOTOというソフト、なんと複数モデル表示できなかったんです!これは困った!三人いなかったらイキグサレじゃありません。

考えた結果、一つ解決策を思いつきました。MIKOTOは作ったモーションを動画として出力出来ません。一コマづつ画像として出力されます。その画像ファイルを動画ソフトで連結して動画として完成します。と言う事は三人分のモーションを作り画像ファイルを出力し、それを一コマづつ画像ソフトで合成すれば行けるんじゃないかと。試しに数秒だけの動画製作してみました。目論みはビンゴ!三人で踊るようになりました。しかし数秒でもかなりの量の動画数。一曲分では数百、いや千になる可能性があります。それを一コマづつ合成していくなんて無理だろうと思いました。ですが他に方法が無いんですからやりましたw

それから数週間、寝食を削ってひたすら合成作業です。このときは本当にガクンと体重が落ちました。動画完成したとき「嬉しい」とか「やった」とかより「もう動画はつくらねぇ」と強く思いました。しかしこの動画のおかげでイキグサレ知名度上がる事になります。苦労は報われたようですw

 

動画製作始めました

36歳の誕生日、妻がXBOX360をプレゼントしてくれました。「お姉チャンバラ」と「地球防衛軍3」をやりこんだ後「アイドルマスター」買いました。普通に一通り遊んだ後が本番です。ショートカットのキャラと黒髪ロングのキャラとツインテールのキャラでユニット組んでイキグサレごっこプレイです!最初のうちは楽しく遊んでたんですがだんだん違和感を感じ始めます。「なんで一つ目じゃないんだ?」とか「なんでイキグサレの曲歌わないんだ?」とか当たり前のことでイライラしています。精神衛生上よろしくないのでこの遊びはやめました。そして思います。イキグサレが歌い踊る映像作らなければと。

イキグサレを表現出来る方法は三つ。特撮、アニメ、CGです。特撮、アニメは技術的にも金銭的にも不可能。一番現実的なのはCGだと思い色々調べてみました。きっと3DCGソフト高いんだろうなーと思っていたんですがなんと!ほぼ無料で3Dアニメ製作できる事が判明。思ったよりハードルは低そうです。さっそくメタセコイアという3Dモデリングソフトをダウンロードして初モデリングに挑戦です。

コツを掴むまで時間が掛かりましたがなんとか一号が完成しました。今度はMIKOTOというモデルモーションツールに一号を読み込ませ、まずは簡単に手振って見せました。モニターの向こうから一号が手を振っています。ちょっと感動して泣きそうになりましたw この勢いでPV作るぞ!と思ったんですがこれからが苦行の始まりでした。

プロフィール、設定ありません

さてセカンドアルバム公開を期に音楽性もHPも大幅にアイドル路線に変更したんですが次に手を付けたのはイラストです。一ノ瀬屠殺彦が言うように見よう見まねでイラストを描き始めました。人に見せるでもなく落書きはしつづけていたので、まったく絵心無い訳でもなく最低限HPに掲載しても良いかな?程度のイラストは描けました。HPの写真館にあるジャケットを意識したイラストです。

私の悪い癖であり私が最終的に全部一人で創作する理由でもあるのですが共同作業する時、相手に遠慮してしまう癖があります。せっかくなんだから相手の持ち味も出したいと思い最低限のオーダーしかしないで自由にやってもらおうと考えちゃうんです。そして今回も自分で描いたイキグサレの方が自分のイメージに近い訳です。当たり前です。自分で描いているんだから。「せっかく描いてくれたのに」と申し訳ない気分でいっぱいになりながら屠殺彦に了解を得てトップページのイラストを自分の物に変更しました。

前組んでいた女性とのバンドの時もそうでした。せっかくなんだからその女性の持ち味を出したいと思い歌詞の一部をお任せしたんですが出来上がったときは「オー良いじゃん!」とか言っているんですがチョッとしたセンスのずれがだんだん気になってきて手直ししたくてしょうがなくなるんです。そんな風になるのなら最初から「ここはこう!これ以外認めない!」と細かく指示すればいいんだと思いますが、それが出来ない。師匠が「共同制作は喧嘩だよ」と言っていたんですが本当にそうだと思います。お笑いコンビが仲が悪くてお互いのプライベートには一切干渉しないというのを良く聞きますが創作では正しいあり方なんだと思います。

イキグサレ、擬似的にですがその正しい創作のあり方を再現しようとしています。一切お互いのプライベートは知らない、興味ないという状況。だから私は彼女たちの好きな物や出身地、身長や体重、性格、本名知りません。ただ、歌が出来たらイメージ通りに歌い、思ったとおりにダンスをします。私にとってそういう存在。ただでさえ私は彼女たちが魅力的に見えるように腐心しているんですから、性格とか分かっちゃったら好きになっちゃうでしょ?そうしたらもうエゲつない歌なんか歌わせられないじゃないですかw本当に彼女たちをナンバーで呼ぶようにしたのは正解でした。

でもきっと俺の背後には三人いると思うし、死んだら迎えに来ると思うけどね!

その名はNO.5

イキグサレファーストを公開してPerfume追いかけ始めた頃、まだ漫画の二次創作活動続けていましてバンドも継続中でした。どういう経緯かは忘れましたが新しいメンバーが加入する事に。このバンド、梅澤作品にちなんだバンドネームをつけるのが決まりで私は敵バンド「サイクロプス」のリーダー、JJ。架神くんは元々「無頼男」のスタンガンダンスで有名なキャラから取っていたのでそのまま。あとグリード様やバラキなんてのがいました。加入した彼は暴走族「ミリオン」の熊からとって「NO.5」と名付けられました。

NO.5、凄く若いです。どれくらい若いかと言うと深夜、私と二ケツでチャリンコ乗っていたら呼び止めた警察が「え、えーと・・・親子?」と言うぐらい若いです。しかし非常に映画、漫画、ゲームなどに造詣が深く特にホラー物に強い。私たちはすぐに意気投合して頻繁に飲むようになりました。いやあ「フランク・へネンロッターが」とか「ユング・ブットゲライトの」とか言っても普通に会話が通じる友人は初めてでしたw

彼にイキグサレの事を話してみると「凄く面白い。今やってる二次創作よりもこっちの方が面白いしやる価値がある」と言ってくれました。イラストなどのビジュアルで悩んでいるといったら「それじゃ俺描きますよ!」と言ってくれ、どうやってイラスト描けるようになるか聴いたら「マネすりゃいいんですよ!ボールペンとか鉛筆で線描けるんなら描けますよ!」と言います。なんてスゲエ奴だと思いました。

その後もネタに詰まったとき相談したら「クトゥルフ物なんでどうっすか?」と言われ「ステキな呪文」が出来、Jホラーや小中千昭さんの事を教えてもらってサードアルバムの構想の元になったりかなり助けられました。そしてセカンド完成、公開と共にHPもリニューアル。彼のイラストをドーンとのせアイドル色を打ち出します。イキグサレではNO.5はイキグサレ専属カメラマン「一ノ瀬屠殺彦」となりました。

とにかくイキグサレ初期の頃には色々助けられました。しかし、それよりなによりイキグサレがニコニコでプチブレイクするまでイキグサレの理解者は彼しかいませんでした。いや本当に一ノ瀬屠殺彦がいなかっらたイキグサレ、ファーストだけで終わっていたと思います。

テクノポップ地獄

今日は相続の手続きのため税理士事務所へ。父が亡くなってから各種手続きずっとやっているんですがまだ終わりません。人一人死ぬって事はなかなか大変な事だなと思います。

イキグサレ、アイドル路線で行くと決めたものの良く考えたら私アイドルのこと全然知らないんですよね。私の世代、アイドル黄金期と重なっているんですが素直にアイドル見てたのは小学校低学年まで。ピンクレディーの頃です。それからはアイドルにキャーキャーいっている同級生を冷ややかな目で見ていました。そんなアイドル文化に触れてこなかった私がアイドルに抱いているイメージは、そこそこ可愛い女の子があまり上手くない歌とダンスを披露しててピンクのハッピ着た男共がペンライト振って群がっている。その程度の認識でした。

ある時、彼女(現妻、いちいち表記するのめんどくさいから妻と表記しちゃいます)が「日曜日行きたい所あるから付き合って」と言ってきました。どうも見てみたいアイドルイベントがあるようです。妻と出会ったのは漫画のオフ会。私も妻も漫画オタクなんですが他の趣味はかなり違っていまして。私は怪獣映画やホラー映画、怖い話が大好きで妻はホラー系大嫌い。妻も色々多趣味な人でアイドルオタクという側面もありました。妻が言うには「上京してきたばかりの中学生でまだメジャーデビューもしていない。もしかしたらお遊戯みたいなレベルかもしれない。でも凄く評判良いし亀戸のショッピングモールの催し物ステージだからタダで見れる」という事でした。亀戸なら電車で数駅だし行ってみる事に。

ステージ見た結果、度肝を抜かれました。キレッキレのダンス。曲もテクノ風でカッコイイ。とにかくショーとしての完成度が凄く高い。「えー!今のアイドルってこんなんなってんの!?」とビックリ。これをタダで見せてもらって良いのかと思いました。完全にアイドルの認識が変わりました。イキグサレもアイドル路線でやるならビジュアル、ダンス共に一切の妥協は許されないと思いました。完全にスイッチ入りました。この時見たアイドルはデビュー前のPerfumeです。

それからというもの毎週日曜日は亀戸いってPerfume見るのが定番になりました。亀戸に出演しなくなってもイベントやライブにいきました。それで気付いたんですが別に今のアイドルのレベルが上がっている訳ではなくPerfumeのレベルが高いだけだったようです。しかし「せめてPerfumeレベルまでイキグサレ高めないと!」と勘違いしてしまいました。もう後へは引けませんw

まったくの余談なんですが、それから数年後Perfumeは「ポリリズム」でブレイク。全国的にメジャーになりました。それは応援してきたファンとしては嬉しい事でしたがマイナー時代同じような位置にいた他のグループ。二匹目のドジョウを狙ってみんなテクノポップグループになってしまいました。独自性は消えPerfumeの劣化版になり消えていきました。アイドルの世界恐ろしいです。そして軸がぶれるとどうなるか、まざまざと見せられました。イキグサレも迂闊に流行り物に乗っからないように気をつけますw 

イキグサレ誕生

今日は妻が仕事で遅く私が夕飯の用意。子供に食べさせ風呂に入れて寝かしつけて「さあブログ書くぞ!」と思ったら長男が軽い喘息の発作。まいるぜ!

女声を自分で作れるという事は私にとって大発見でした。わざわざ女性を呼んで録音しなくてもいいし、どんなエゲツない歌詞でも嫌がらないし。時間的制限や気を使って作品のレベルを下げるなんて事が全部解決です。とりあえずバンドの時やり残したシーケンサーで作った曲を生楽器で復活。いままで一曲ずつ公開していたけど、このプロジェクトはアルバム単位での公開。公開先はネット。ここまではすんなり決まったんですが、まだ問題はあります。

まず、このまま曲を公開したところで誰も聴いてくれないだろうと。二次創作とオリジナルではまったく勝手が違う事は容易に想像できます。いくら曲に自信があっても何か付加価値がないと誰も振り向いてくれないだろうと考えました。後、やっぱり歌声。「本当は男が歌っているんですよ」なんて事を売りにするつもりはないし、わざわざ言うつもりもありません。となると、ただの歌の下手な人になってしまいます。なにかこの歌声である事に説得力が欲しいと思いました。

「アイドルって事にしてみるか」ふと、そう考えた瞬間、過去デザインしたあの奇形のような妖怪のようなキャラが頭に出てきました。ピキーンと一気にひらめきます。見ようによっては可愛く見えるしインパクトも十分。下手でもあの歌声をこの子たちが歌っていると思えばなんだかよく似合っていると思えてきます。完璧じゃん!!と思ったんですが「いや、やっぱ無理だろう」と。

アイドルと言う事になればビジュアルは重要。しかし私は人様に見せられるようなイラストは描けません。またダンスやライブも必要。動画や振り付けなんて作り方全然わかりません。今から勉強するにしても労力が掛かりすぎます。もっと現実的に出来る事にしようと考えました。

代案として考えたのは「バンドやヴォーカルなんて言う言葉で何も知らない女の子を引っ掛けてエゲツない歌詞の歌を歌わせて喜んでいる変態オヤジ」というもの。これだったら出来そうです。しかしアルバムが完成に近づくにつれ「これじゃない」という思いが強くなります。やっぱりアイドル案。最初のアイデアの方が断然面白い。どうしようかかなり悩んでいました。

とりあえず、プロジェクトの名前をつけようと思いました。イメージは決まっていて日本語でカタカナで五文字。「ハナタラシ」とか「アブラダコ」とか「村八分」とかそんな感じ。昔私が作った曲で「発病」というのがありまして詩の一節に「生き腐れの病」と言う部分があってそこから「イキグサレ」に決定しました。名前が決まったら頭の中で「じゃあ、あいつらは一つ目、二つ目、三つ目だからイキグサレ一号、二号、三号だな」とか「イメージカラーは赤青黄かな」とか勝手にアイドル案前提に考えてしまっています。これはもう駄目だと腹を括りました。アイドル案で決定です!

アルバム完成したのでネットにアップしたんですが、イラストも何も用意できていないのでファーストは曲だけアップという寂しいデビューになってしまいました。

女性ヴォーカル、ゲット!

長男がメソメソ泣きながら「学校行きたくない」と言いだして「イジメか!?」と焦ったんですが、よくよく話し聞いてみたらただの「サザエさん症候群」でした。小学2年でもなるんですね・・・。

今日もまたマンガの二次創作していた時の話なんですが、オフ会で「そこそこ歌に自信があるよ」という女性がいらっしゃいまして。それならばと「是非歌録りお願いします!」と了解を得て女の子が歌うのを前提とした曲を作り始めました。さあ後は歌録りだけだ!と言う段階で諸事情によりその企画はポシャってしまいました。しかし、オケは二曲も作ったし没にするのは嫌だったので何とかできねえかなあと考えた結果、苦肉の策ですね。自分で歌って音程を高くするというのを思いつきました。

テープを早回しすると「ケロケロケロ」と高い声になるじゃないですか。ああいう感じで男声で録音した物を加工すればどうにか女声に出来るんじゃないかと考えたわけです。まず、男声でブリブリに歌って録音してみます。そのままの音声聴く気にならないので音程を加工して聴いてみます。それでも物凄く気持ち悪いです。諦めずに何回か録音しているとある事に気づきました。気合や感情をこめて歌うとどうしても男っぽい所が出てしまうと言う事に。そこで棒立ちになって死んだようにただ音程と歌詞だけを追って歌ってみたら、気持ち悪いは気持ち悪いんですが女性が歌っているように聞こえなくもない?という感じにまで持ってこれました。そしてコーラスを歌詞が聞き取れないギリギリまでかけて、イコライザーいじくりまくって、リバーブ深くかけてみたら、なんとかごまかせるぐらいにはなったんじゃないかと。

ネットにアップしてみたら男が歌っていると気付く人はほとんどいませんでした。 ほっとしたのと同時にあることに気付きます。

「俺、ベース、ギター、ヴォーカル、女性ヴォーカル全部一人で出来るようになったぞ。過去シーケンサーで作った曲、今だったら一人で復活できるじゃん」と。

俺は敬虔なアバル信徒だぜーー!!

今日は土曜日。ずっと子供がいて時間が取れなかったんですが息子は遊びに行き娘は習い事に行きました。この時間が唯一の更新のチャンスです!

「ソードブレイカー」。作者は梅澤春人先生。梅澤先生は「BØY」や「無頼男」などで人気を博したいわゆるヤンキー漫画を得意とする漫画家さんです。しかし連載されていたのは少年ジャンプ。そこに描かれているヤンキーは実に破天荒で狂っていました。暴走族の幹部になぜか熊がいたり、殺人野球を仕掛けてくる野球チーム、大蛇をけしかけてくるお坊ちゃん、硫酸大好きパンクバンドなどなど。そんな梅澤先生の新連載が「ソードブレイカー」でした。なぜかヤンキー漫画ではなくファンタジー漫画です。

読んだ感想は「あー十週打ち切りだな」でした。しかし、一話ではファンタジー漫画なのに敵はヤンキーで異世界に飛んでも出てくる敵兵士や魔人もヤンキー口調。なんだか実に珍妙な読みごたえ。そして2CHのスレを見たら、その珍妙さがネタとして格好の題材でネタ、ネタ、ネタのオンパレード。大爆笑しました。スレの面白さだったらアイシールド21の100倍は面白かったですw よくネタにされている物に前作「無頼男」の敵バンド、サイクロプスがうたう「デストロイーー!!」と叫んでいる歌がありまして「これに曲つけたら大うけするんじゃないかな」とアイデアが出ました。しかしこんなの作るのに付き合ってくれる知人はいません。「じゃあ全部自分でやっちまえ!サイトもつくっちまえーー!」と初ヴォーカル曲作り、始めてネットに曲をアップしました。

局地的でしたが反応は上々、クソ漫画ネタ漫画愛好家界隈では結構話題になりました。気を良くしてドンドン曲を作ってアップしまくり、ネタを求めて早売りジャンプ買ってくる始末。ネタでどうしても女性の声が必要になって声を録音させてくれる女性ゲットするためオフ会開いたりもしました。このオフ会なぜか人が集まるようになって定期的にやるようになりました。私はこのオフ会で声を録音させてくれる女性どころか彼女(現妻)をゲットしましたw

「ソードブレイカー」は案の定十週で打ち切りだったんですが狂騒は収まらず過去作をネタにした曲をバンバン作ります。当時、ジャンプ感想サイトで有名だった「男爵ディーノ」というサイトの管理人、 架神恭介という男が「これのコピーバンドやりたいなー」と言っているのを発見し「じゃあ本物とやろうぜ!」とバンド組みました。この.架神恭介と言う男、一癖も二癖もある奴で現在は作家、漫画原作者として活躍しています。当時頻繁にネットラジオをやっていて私もしょっちゅうゲスト出演していました。みんなで酒飲んでネタ漫画の事を大笑いしているだけなんですが凄く楽しかった。

この時、私は32歳。この年でいきなり青春謳歌してしまいました。とにかく楽しくて楽しくて。でもなんか違うと思ってきました。俺やりたかった事って漫画ネタだったっけか?と。

 

ファンロード知ってる?

さてさてPC買ってDTM始めたんですがバンドは解散、いまいち曲作りのモチベーションも上がらず悶々としていました。で、せっかくPC買ったんだからネットでも見てみるかと思いました。当時流行っていたFLASH作品や2chを一通り見て大笑いした後、気がつきました。「ネットってつまりファンロードなんじゃねえの?」と。

ファンロードと言うのは私が中学の時購読していたアニメ雑誌で、その誌面のほとんどが読者投稿で出来ているというのが特徴です。漫画のパロディや悪ふざけばかりで中学の私は大笑いして読んでいました。投稿が高頻度で掲載される投稿者は常連と呼ばれファンがついたり編集者と台湾にツアー行ったりしてなんだか凄く楽しそうに見えて、自分も漫画描ければこの人たちの仲間になれるのになぁなんて思っていました。この雑誌のノリとネットでみる作品や2CHでの悪ふざけのノリは非常に近いと思いました。漫画やイラストは未だに描けないけど曲は作れるようになりました。なんかやってやろうかなと言う気分が湧いてきました。

そんなとき少年ジャンプで「アイシールド21」の連載が始まりました。読みきり読んだとき村田雄介さんの漫画技術の高さにビックリした記憶があって評判はどうなんだろうと思って2CHのスレを覗いてみました。ついでに同時期始まった「ソードブレイカー」という漫画のスレも見てみたんですが・・・。続きは明日で!

ポップで行こう!

自分の時間、取れるようになって来ました!まずは、あきばお~こく様から追加発注された分のCD製作しなくては。暫くCD焼くのとブックレット製作に精を出します!

作曲始めたころバンドもやっていました。兄弟子のギタリストの方と同じく兄弟子の軽く障害があるヴォーカル志望の男性。その男性の知り合いのドラマーというメンバーでぶっちゃけヴォーカル曲は何ともいえない感じだったんですがスタジオではジャムセッションが主で楽器演奏の面ではいい修行になりました。「ウェザーリポート」の「ティーンタウン」やジャコの「ザ・チキン」なんて弾いてたんですから、ベーシストとしてはこの頃が一番上手かったと思います。

あるときギタリストが女性を連れてきました。職場の同僚でバンドに興味があるという事でした。その人と意気投合して別バンド立ち上げました。とはいってもその方はまったくの初心者でギター経験も浅いです。しかし度胸とパワーが凄かったのでなんとかなるだろうと。女性とバンド組めるなんてそうそうないですからね!そして私にはある野望が。自作曲でバンドやると言う事です。いきなりプログレ的な曲は難しいと考え狙うはニューウェーブ。XTCのような歪んだポップで行こうと決めました。

このとき初めてギターに向き合いました。「俺はベーシストだから関係ないね」と思っていたんですが、曲を作り初心者でも弾けるような簡単な運指で弾ける様にアレンジし、なおかつハーモニー的にもダサくならないようにする。そんな作業していたら「あれ?俺ギター弾けるじゃん」となりましたw ソロは未だに下手だなと思うんですがカッティングはやっていて楽しいしベースでつちかったビート感を生かせて結構いい感じなんじゃないかなと。

このバンドは私的には成功でした。気に入った曲も幾つか出来たしライブも出来たし。そして女性ヴォーカル曲を作るのが凄く楽しくなりました。いままでプログレ野郎で大作思考だったのが、一見軽く聞こえるポップに毒や怒りを混ぜるやり方が面白くて。後、生楽器で曲を作る楽しさ。MIDIで電子音だけ扱っているより断然楽しい。曲作りの機材をシーケンサーからカセットを使うMTR〈マルチトラックレコーダー)に変えました。しかしそれでも物足りずついにMacを購入しました。DTMデビューです。次の企画はシーケンサーで作った過去曲を生楽器で作り直して歌を入れて貰うというものでした。しかし「鋸引き」録音したところで諸事情によりバンドは解散。心残りがある結果になりました。

しかしこの企画が上手く行っていたらイキグサレで発表するはずの曲がこのバンド名義になっていたんですよね。なんだか感慨深いです。ちなみにこの時録音した「鋸引き」のテイクのオケはファーストの物と同じですw