目潰し姫

今日は夜お出かけですので朝、更新しちゃいます。

4の二曲目。

「目潰し姫」

一曲目「蝿の女王」が歌詞はともかく曲は爽やかな感じになったので次はちょっとハードな感じな曲にしようと作り始めました。とりあえず一曲作れば流れを考えて次のアイデアが出てくるのでかなり楽になります。

歌詞の方は「スキマニア」でちょっと触れた神経症。これをガッツリテーマにしようとしました。「スキマニア」の時は隙間恐怖症と閉所恐怖庄。今回は「視線恐怖症」です。今は全然平気ですが私、若い頃ちょっとこれのケがありました。さすがに生活に支障が出るほどではありませんでしたが人前に出たり人ごみに行くことがかなり怖かったです。恐怖を感じるんですから体は萎縮して逃げ出したくなるんですがもし、視線恐怖症を患っている人が恐怖に打ち勝つ勇気を持ち攻撃性が高かったらどうなるんだろ?と思いつき歌詞のアイデアが出ました。攻撃的でノリノリの曲が出来たと思っています。

蝿の女王

先日、話題に出た日野日出志先生がツイッターを始められたようで条件反射的にフォローさせていただきました。こんなミーハーな行動初めてです。でも、あの日野日出志先生なんですから。しょうがないですよね!

今日、解説する曲は4の一曲目。人気の有る曲です。

「蝿の女王」

今朝、書いたようにまったくアイデアが出なかった時、妻と小洒落た雑貨屋さんに入る機会があって店内に流れていたこれまた小洒落た音楽が妙に耳に残ってしまいました。なんてことは無いメジャー系のコード進行にマイナー系のドミナントが入っているだけなんですがなんだかこの時グッときました。それを足がかりに曲を作り始めました。

「どうか どうか」の時、書きましたがネズミの被害がまた起きまして。駆除業に頼んだのですがこの時、どうやら天井裏か軒下で死んだネズミがいたようで。屋内に蝿が大量発生しました。馴染みあるギンバエやイケバエのように素早くなく簡単に素手で殺せます。しかしそれが何十匹といるんです。なんだか恐ろしくなりました。「毒で殺されたネズミの呪いか?」なんて思いました。そこでピンときました。死体に湧いた蛆が羽化して蝿となり飛んでいく。これってまさに魂の分解と拡散なんじゃないかと。そういえば持っている世界妖怪図鑑に蝿の女王ナスってのが載っていてゾロアスター教の悪魔で死を司る女神だったはず。有名なベルゼバブもいます。そして今回作ろうとしているのはラブソング。一気にアイデアが広がりました。

先ほど書いた作りかけの曲が綺麗な感じにまとまってきたので、この蝿のアイデアと合わせました。アルジェント監督の「フェノミナ」。登場するジェニファー・コネリー演じる虫少女のイメージも取り入れ美しく、おぞましく、情熱的な曲になったと思います。自分で作っておいて言うのもなんですが「幾千幾万の二人の子よ」の件は、おぞましくも一途な愛が表現できたんじゃないかと思っています。自信作です。

イキグサレ4

どうも最近、夜起きれないので試しに早朝更新してみます。

今日からこのアルバムの紹介。

「イキグサレ4」

このアルバム作り始めたときは本当にネタが切れていまして。なにもアイデアがありませんでいた。曲単位のアイデアいくら考えても出てこなかったので、まずはアルバムのコンセプトを決めちゃおうと思いました。

四枚目のアルバム。「4」。戦隊だと大体ピンクで紅一点の数字。それでより女の子っぽいアルバムにしようと考えました。女の子っぽい曲といえばやっぱラブソングでしょう。そこでイキグサレ版ラブソング集にしようと決めました。

さすがに全曲ラブソングとは行きませんでしたが半分はかろうじてラブソングと言える曲になったんじゃないかと思います。そしてこのアルバムかなり気に入った物になりました。今聞き返しても悪くないと思えます。私の中ではかなり上位にランキングされているアルバムです。恐らくイキグサレの中でも名盤の部類ではないでしょうか。

ラズベリー・マーマレード・プディング

今日は下の子の保育参観や税理士さんの所に行ったりなんだか妙に忙しい日でした。

今日で宣伝盤の紹介終わりです。十一曲目「イキグサレ」に続いて十二曲目

「ラズベリー・マーマレード・プディング」

この曲はとにかく明るい能天気なアイドルソング作ろうと思い作り始めました。この手の曲は作ったことなかったので新鮮でした。結構ノリノリで作った記憶があります。

歌詞の方も女の子らしさを前面に押し出そうと思ったんですがオッサンの感性ではスイーツ題材にするくらいしか思いつかなくて。それをどうやってホラーに結びつけるか考えていたんですが、本棚をボーっと眺めていて見つけました。「蔵六の奇病」。日野日出志先生の代表作の一つです。絵を描くのが好きな男が妙な皮膚病にかかり村から隔離されるも体から流れる七色の膿で絵を描ける喜びを満喫しつつ死に至るというトラウマ必至の作品です。ここから皮膚病により体にブツブツが出来るも「なんかスイーツみたいで可愛い」といっている能天気な女の子の話が出来ました。

私にしては珍しく音楽より歌詞が気に入っている曲です。ちなみに私も妙な皮膚病を数年来患っているんですが見てくれは相当キモイですwでももう慣れちゃって気にならないですが。

人喰い歌

はい!今日も今日とて曲紹介です!8,9と既存曲が続いて10曲目

「人喰い歌」

この曲は例のごとく夜中の散歩中、いきなりサビの「愛をこめて歌を歌おう」がメロディーと歌詞同時に出てきました。メロは使えると思ったんですが歌詞の方は「このままじゃホラーにできないだろ」と思い別の歌詞に差し替える予定でした。しかし、色々やってみたんですが最初の歌詞よりこのメロにあう歌詞見つかりませんでした。そこで発想を転換して「愛をこめて歌を歌おう」から広げて怪談を作る事にしました。思いついたのは「聴いたら死ぬ」と言われている呪いの歌。「暗い日曜日」とか有名です。でも音楽聴いて死ぬってどういう状況なんだろうと考えた結果、ヘッドフォンやイヤフォンをして聴覚が奪われた状態でのアクシデント。これが一番理にかなっていると思いました。そしてこの曲珍しくイキグサレがイキグサレのことを歌っている設定で作りました。そういうことを加味してイキグサレの曲が最後に聞いた曲になるかもしれない。だから「愛をこめて歌を歌う」。そんな曲です。

宣伝盤を発表した頃まだPerfumeのイベントやライブ行っていました。知名度が無い頃から追っかけていましたから最初から追っかけていた人たちとも顔なじみになっていました。その中でも特に目立つ人物がいて握手券やチケット大量に購入して人に配ったり常に最前列確保していたり。若い青年なんですがその資金はどこから出ているんだろうと不思議でした。そんな彼が突然亡くなります。聞いた話なのですが当時、Perfumeファンの間で流行っていたPCで再生している音楽を自動で書き込むSNSがありまして、その方のそれがずっとPerfumeのedgeという曲で固定されてずっと再生されっぱなしだったそうです。それを不審に思ったPerfumeファンの人がご家族に連絡した所、亡くなっていたそうです。もともと何か持病を患っているという事でした。私も色々お世話になったのでPerfumeファン合同のお墓参りに参加しました。

edgeという曲「誰だっていつかはしんでしまうでしょ」という一節があります。まったくの偶然ですが「人喰い歌」作った直後の事ですからなんだか色々結びつけて考えてしまいます。その方がPerfumeの愛を受け取っていた事を願うばかりです。

テキサス

なんか昨日から体調よくないなと思っていたら起きたらメチャメチャ喉が痛くなっていました。病院いったら溶連菌というのに感染しているという事。保育園、送り迎えしたり子供と触れ合っていると聴いた事ない菌に感染します。

宣伝盤、六曲目は「スーパーZ指定ガール」。続く七曲目は

「テキサス」

ホラー映画の花形武器といえばやっぱりチェーンソーでしょう。見た目、威力、使った後の結果といい申し分ありません。それでチェーンソーの曲作ろうと思いました。チェーンソーといえばトビー・フーパー監督の「悪魔のいけにえ」です。原題は「テキサス・チェーンソー・マサカー」。テキサスといえば私にとって馴染み深いのはプロレスラーのスタン・ハンセンです。必殺技「ウエスタン・ラリアット」を武器に暴れまわるファイトスタイルは「ブレーキの壊れたダンプカー」「不沈艦」と呼ばれ今でも一番好きなプロレスラーどころかスポーツ選手かもしれません。あとはヴィム・ベンダース監督の「パリ・テキサス」とか「太陽に吠えろ」のテキサス刑事とか。とにかく荒野と荒くれモノの印象が強いです。

さすがの私でも現代のテキサスはヒューストンやダラスなどを有する近代的な大都会だと知っています。が、よく映画で間違えた日本観ってあるじゃないですか。サムライ、ニンジャ、ゲイシャみたいな。それのテキサス版をやってみようと思いました。

曲の方はテキサス・サイケと言われるレッド・クレイオラのメイヨ・トンプソン。彼のソロアルバムに収録されている「ホース」という曲がイメージに近かったので参考にしました。なかなかテキサス感出せたんじゃないかと思っています。

トントントイレ

どうもです!いきなり告知から。6月30日に死の原惨太郎監督、主催の「第2回新星カオス映画会」に参加させていただく事になりました。PV上映のほかトークや物販コーナーもあるらしいのでCD少しですが持っていきます。詳しくはこちら

「第2回新星カオス映画会」

それはそうと曲解説。四曲目の「あの手を握って」を挟んで五曲目

「トントントイレ」

Eテレの子供番組見ていたとき「ぶんちゃっちゃーぶんちゃっちゃー」というワルツの曲が流れててなんだかよく分からないんですが耳に残ってしまいました。それでワルツのリズムで気持ち悪い曲を作ろうと思いました。テーマは子供の感じる不安。私が子供の頃は土曜日、休みではなく午前中だけ学校ありました。給食も食べずに帰ってきても両親は仕事中。サッポロ一番とか自分で作って食っていました。それはそれでなんか自由な気分になって楽しかったんですが、ときどき午後のロードショーとかでテレ東がよくわかんないホラーやってたりして。家に自分一人しかいない状況が昼間なのに急に怖くなったり。店舗に行けば両親ともいるのに日がさす明るい部屋に一人でいるのが凄く不思議な気分になったりしてました。この時の不思議な感覚を曲に落としこめていたらと思います。

スキマニア

今日も宣伝盤の解説です。二曲目は「ステキな呪文」。続く三曲目、

「スキマニア」

元ネタは桜金造さんが得意とする怪談「隙間女」。タンスと壁の数ミリの隙間にいる超薄型の幽霊です。この話、桜金造さんのオリジナルと思っていたんですが江戸時代からあるお話らしいです。あと黒沢清監督のホラー映画「回路」。この作品、ネットが死者の世界に繋がって回線から幽霊が来るって話なんですが「開かずの間」というガジェットが有効に使われています。ネットにつないだPCがある部屋のドアや窓を赤いガムテープで養生すると「開かずの間」の出来上がり。その部屋は異界となります。

そこから隙間から現れる幽霊と隙間をガムテープでふさぐ人の攻防戦というアイデアが出てきました。最初は少し笑いよりの物を考えていたんですがなんか物足りない感じがしたので神経症を患っている人の雰囲気を出してみました。一日中、部屋の中でテープを張ったりはがしたりしている人っていうのも結構怖い状況だと思います。

曲の方はニューウェーブ、とくに「XTC」の初期の頃をイメージしました。私にしては珍しく結構再現出来ているんじゃないかと思っています。いつも曲名思いついた時、検索してかぶっている物ないかチェックするんですが「スキマニア」、スキマスイッチのファンの事をこう呼ぶそうです。「変な所でかぶっちゃったな」と思いましたが「まあいいや」と変更しませんでしたw

生きドール

はい!今日はこの曲!宣伝盤の一発目

「生きドール」

これの元ネタは皆さんご存知、稲川淳二さんの名作怪談「生き人形」です。数ある人形系怪談の中でも抜群の知名度とクオリティを誇っています。私も大好きで昔、この話が収録されている怪談ライブのビデオ借りて見ました。最後に生き人形の写真が写るんですがこれがまた良くて。市松人形やお菊人形のようなあからさまに怖い人形じゃなくてぱっと見、可愛く見える人形なんです。これが災厄を起こす呪いの人形なんですからギャップ萌えです。

あと昔の特撮ドラマ「怪奇大作戦」の七話「青い血の女」。これも人形の話なんですがナイフを持って人を殺そうとする人形はただのフランス人形で大して怖くないです。ですが物語の終盤、フランス人形を操っていた「あれ」と呼ばれる存在が出てきます。手作り感溢れる人形のようなんですがペラペラ喋って窓から身を投げて自殺します。こいつは強力です。何ともいえない気分にさせてくれます。

昔からなんですが私、ヒーローよりも怪獣、怪人に肩入れする癖があってそれは怪談であっても同じ。怪異や幽霊側に親近感を覚えちゃいます。怪獣、怪人は最後には倒されちゃいますが生き人形は現在進行形で続いている呪いです。うーん頼もしい。それで持ち主と仲良く末永く暮らす生き人形の曲を作りました。

あと無機物に強い愛情を抱いている状態も表現してみたかったんですがそこまでは出来ていないと感じます。ストレートに霊が取り付いた人形の話としては勿論、人形に愛情を注ぎすぎて「もしかしたら魂あるんじゃない?」と思っている子の話としても成立させたかったんですがなかなか難しいですねー。

イキグサレ 宣伝盤

どうもです!土日はやっぱり力尽きて更新できないです!いっそ土日はブログお休みにしようかと思ったんですが、こういう決め事すると意に反する行動するのが子供です。今まで通り基本日刊、力尽きたらお休みというペースでいきます。

はい、今週からはこのアルバム

「イキグサレ 宣伝盤」

イキグサレ同人デビュー、初CD化のアルバムです。前にも書きましたが結婚したのでまったくお金にならない趣味やっているのが後ろめたくなってちょっとの足しにでもと同人音楽に活動をシフトしました。まあ最初は「ちょっとの足し」にもならないだろうと思っていましたし実際そうでしたがw

最初は1から3までの曲選んだベスト盤を考えていたんですが、昔からイキグサレ知っている方がこのアルバム手に取ったとき過去曲ばかりじゃ申し訳ないと思い結局、過去曲と新曲半々の形になりました。このアルバムの新曲は2と3作っていた時まとめ切れなかったりアルバムの流れに入らず没になったアイデアを生かそうと再挑戦したものです。

明日から新曲の解説いきます!