今日は妻が仕事で遅く私が夕飯の用意。子供に食べさせ風呂に入れて寝かしつけて「さあブログ書くぞ!」と思ったら長男が軽い喘息の発作。まいるぜ!
女声を自分で作れるという事は私にとって大発見でした。わざわざ女性を呼んで録音しなくてもいいし、どんなエゲツない歌詞でも嫌がらないし。時間的制限や気を使って作品のレベルを下げるなんて事が全部解決です。とりあえずバンドの時やり残したシーケンサーで作った曲を生楽器で復活。いままで一曲ずつ公開していたけど、このプロジェクトはアルバム単位での公開。公開先はネット。ここまではすんなり決まったんですが、まだ問題はあります。
まず、このまま曲を公開したところで誰も聴いてくれないだろうと。二次創作とオリジナルではまったく勝手が違う事は容易に想像できます。いくら曲に自信があっても何か付加価値がないと誰も振り向いてくれないだろうと考えました。後、やっぱり歌声。「本当は男が歌っているんですよ」なんて事を売りにするつもりはないし、わざわざ言うつもりもありません。となると、ただの歌の下手な人になってしまいます。なにかこの歌声である事に説得力が欲しいと思いました。
「アイドルって事にしてみるか」ふと、そう考えた瞬間、過去デザインしたあの奇形のような妖怪のようなキャラが頭に出てきました。ピキーンと一気にひらめきます。見ようによっては可愛く見えるしインパクトも十分。下手でもあの歌声をこの子たちが歌っていると思えばなんだかよく似合っていると思えてきます。完璧じゃん!!と思ったんですが「いや、やっぱ無理だろう」と。
アイドルと言う事になればビジュアルは重要。しかし私は人様に見せられるようなイラストは描けません。またダンスやライブも必要。動画や振り付けなんて作り方全然わかりません。今から勉強するにしても労力が掛かりすぎます。もっと現実的に出来る事にしようと考えました。
代案として考えたのは「バンドやヴォーカルなんて言う言葉で何も知らない女の子を引っ掛けてエゲツない歌詞の歌を歌わせて喜んでいる変態オヤジ」というもの。これだったら出来そうです。しかしアルバムが完成に近づくにつれ「これじゃない」という思いが強くなります。やっぱりアイドル案。最初のアイデアの方が断然面白い。どうしようかかなり悩んでいました。
とりあえず、プロジェクトの名前をつけようと思いました。イメージは決まっていて日本語でカタカナで五文字。「ハナタラシ」とか「アブラダコ」とか「村八分」とかそんな感じ。昔私が作った曲で「発病」というのがありまして詩の一節に「生き腐れの病」と言う部分があってそこから「イキグサレ」に決定しました。名前が決まったら頭の中で「じゃあ、あいつらは一つ目、二つ目、三つ目だからイキグサレ一号、二号、三号だな」とか「イメージカラーは赤青黄かな」とか勝手にアイドル案前提に考えてしまっています。これはもう駄目だと腹を括りました。アイドル案で決定です!
アルバム完成したのでネットにアップしたんですが、イラストも何も用意できていないのでファーストは曲だけアップという寂しいデビューになってしまいました。
単純に目の数で1号2号3号っていうのがネーミングセンスの勝利ですよね、
これがもしエリザベスとかシャーロットとかビクトリアだったらなんだかしっくりこないですよね。
ちなみに私は2号ちゃん推し、過去に彼女の身に降りかかった不幸な災難を想像するとかわいそうでかわいそうで、とっても愛おしくなります。
イキグサレは名前も含めて情報が一切無い方が
不気味さがあっていいと思ってこうしたんですが何だか今では
もうちょっと色々意味合いが出てきています。我ながら良い
ネーミングだったと思いますw
『アイドルにしよう』と思いついた時に、奇形や妖怪のようなキャラクターデザインを組み合わせようとひらめく、これってすごいですよね。なかなか出てこない発想だと思います。
すみません、さっき『イキグサレが3人組なのは、perfumeを参考にしたからなんですね』とコメントしてしまったんですが、perfumeと出逢う前から、3人組であることは決まっていたんですね。
早とちりして、すみません(>_<)
イキグサレの名前が、ハナタラシやアブラダコじゃなくて良かったですw
あと、変態オヤジのユニットにならなくて良かったです。曲を聴く気になれないのでw
変態オヤジ路線でいった時『これじゃない』という感覚を、山本さんが信じていらして良かったです。
クリエーターが、『これじゃない』と感じるのって、すごく興味深い現象だと感じます。
自分のやりたい方向性と違う、って感覚で感じ、路線変更&修正していく、ってことですもんね。
自分自身のやりたいことが、形になる前から漠然とわかっているからこそ、直感がはたらくのかなあ、と思いました。
そういう直感がはたらくか、はたらかないかで、独自性の有る無しが決まるのかもと。
イキグサレにファンがいるのは、イキグサレがブレないからだと思うんですが、
お手本が無い状況で、ブレないものを作り上げていくって、すごいことだなあと思いました。
イキグサレの三人のデザインは随分前に考えたものなんですが
ここでも書いたように生かし方が無くってw でもなんとなく考えていたのは手塚治虫のようなスターシステム。お化けでも奇形でも悪魔でも神様でもなんにでもなれるなーと思ってたんです。
まさかアイドルになるとは思っていませんでした。
ちなみに「ハナタラシ」も「アブラダコ」も実在のバンドですw
直感というかより自然な方を選択したというか。イキグサレに関しては本当、偶然と幸運で形成されていますw
私、「イキグサレ」を聞いて初めて「生き腐れ」という単語を知りました(^^;
実は私も「生き腐れ」と言う言葉、病気の症状で壊死のような事かなと勘違いしていましたw