イキグサレ16 発表

どうもです!というか一年以上放置しててすみません。

このたびニューアルバム「イキグサレ16」発表できる段階になりました!

2023年11月1日にあきばおー様から委託販売が開始します。http://www.akibaoo.com/c/item/2500020526644/

公式ホームページでは少し試聴も出来ますのでよろしかったら是非

http://destroy.aki.gs/ikigusare/cd/cd.html

イキグサレ活動、一年以上サボっていた訳ではなく実はかなり危機的な状況でしたw 母がケガで入院したさいに認知症と診断され介護が必要な状態に。一日中母を見守る生活になり曲なんて作れる状態ではなくなってしまいました。動画はノートパソコンで出来るのでいくつか製作出来ましたが曲作りは難しい。イキグサレ活動休止かなぁと思っていたんですが半年以上こんな生活送っていたら母も私もかなり慣れて時間を自分のために使える余裕が出て来ました。そこで母の住居フロアに自室兼スタジオを構築、以前より良い製作環境に!元々倉庫だったんでエアコンないんですがw

イヤしかし。私の場合、絶望的な状況って大体前より良い状況で回復するんですよね。多分楽観的なのがいいような気がします。それか、そこまで追い詰められないと行動しないからかもw

 

 

「欲しがりさん」解説

どうもです!子供二人とも手が掛からない歳になりましたが一日中一緒にいるとあれこれ要求してきたりケンカ勃発したり中々ハードです。早く夏休み終わんないかなぁ

それでは曲紹介!「イキグサレ14」ラストナンバー「欲しがりさん」です。

最後の曲作る段になってようやく骨折直りました。多少痛みは残っていた物のギプスは取れ自由に楽器弾けるようになりました。一ヵ月自由に弾けなかった鬱憤を晴らすべくスラップベース、バキバキのファンクを作りました。指や手首が思い通りに動く事の何と素晴らしい事か!かなりハイテンションで作っていました。

いつもなら必ず数箇所、転調して曲の雰囲気変えようとするんですが今回はベース、ギター、メロディだけで十分いけると判断、転調せずに素直なコード進行だけで作りました。骨折中の楽器に頼らない曲作りやストレス状態からの復活などでまた一つイキグサレのステージが変わったような気がしています。気がしているだけだと思いますが。

歌詞は最後はイキグサレらしくお化けの歌にしようと思い「カシマさん」などの良くある「手や足を持っていかれてしまう」パターンのお化けをチョイス。練っていたら前に何かで読んだ話を思い出しました。「タダより高いものは無いって騙されちゃうとか裏があるって事じゃなくて、手足や家族ってお金出して買ったものじゃないでしょ?」って話。「コレだ!」と思い一気に歌詞を作りました。曲も歌詞もノリノリで出来たこの曲、「イキグサレ14」で一番のお気に入りになりました。

 

「ガラスのナイフ」解説

どうもです!今日から子供たちは夏休み。娘は遊びに行きましたが息子は一日ダラダラと家にいました。あーコレは最悪パターンです。一ヵ月何も出来ない可能性が。

では曲解説!「イキグサレ14」9曲目「ガラスのナイフ」です!

アルバムの流れから格好良い系の曲が欲しくなったんですがまだ骨折は完治してなく派手なベースラインやギター弾けないのでまずはキーボードでフレーズを作っていきました。あれこれやっていたらポリリズムっぽい格好良さげなのが出来ました。なにかキラキラと乱反射する割れたガラスがイメージとして出てきたのでそれを元に作っていきました。ベースもギターも激しい運指が出来ない代わりにブリブリに歪ませて激しさをカバーしました。

歌詞のほうもガラスをテーマに考えてガラスに映りこむ幽霊とかガラス窓叩く幽霊とか考えたんですがやはり「弱く壊れやすいガラスの心」のほうが曲にあう気がしてそちらをチョイス。でもこの曲に合わせるには攻撃性が足りないなーと考えていたら思いつきました。割れたガラスって鋭利な刃物であることを。弱くてもろくてすぐにも壊れそうな心だけど壊れたら凶暴性マックスで襲ってくるというかなり厄介な人の歌になりました。お近づきになりたくない人ですがこういう気のある人割と多い気がします。

 

「永遠寝太郎」解説

どうもです!明日から子供たちは夏休み。元気に遊びに行ってくれれば安泰ですがダラダラ家で過ごすパターンだったら地獄の始まりです!さあどうなるか。

はい!曲解説イキグサレ14八曲目「永遠寝太郎」です。

骨折、ギプスは取れてませんが楽器弾けるまで回復したので新たに曲作り始めました。とはいえ激しい曲はまだ無理っぽかったのでゆったりした曲を。そういえばこのアルバム「アパート、マンション、部屋」をテーマと決めたのにいきなり関係ない曲が二曲出来てしまいました。そこで「四畳半フォーク」を作ろうと手をつけました。

しみったれた貧乏暮らしの同棲生活を歌った「四畳半フォーク」。かぐや姫の神田川なんかが有名です。考えてみればお化けや事件が入り込む余地がありまくりのシチュエーションです。すごく自然に歌詞作る事できました。曲のほうも骨折のせいで凝った複雑な事は諦めていたので素直な曲が出来ました。コレはちょっと新鮮でした。「俺ひねくれないで普通に曲作れるんだ」と再発見した次第です!

 

「墓穴ガール」解説

どうもです!三連休、近所の公園で三年ぶりの盆踊りがありました。今年も子供たちに連れ出されて何も出来ないんだろうなぁと思っていたら二人とも友達と勝手に行きました。「これが親離れってやつか」と全く寂しくならず羽を伸ばす事ができました!

それでは曲紹介「イキグサレ14」の七曲目。「墓穴ガール」です!

前回の記事で書いたようにこの曲も昔の未発表の曲を元にしています。元の曲は「良い終わり」っていう曲で「墓穴ガール」と同じく強く死を意識させる曲でした。聴きかえして見ると死を連想させる単語並べただけの稚拙な歌詞ですが「体の横に穴が掘られる 頭の上には土が盛られる」という部分は我ながらイカしていると思ったのでその部分を元に作り直していきました。これもまた音声ファイル切り張りして作ったんですがまったく違和感無く出来ます。音楽ソフト新しくした恩恵ですね~。

歌詞はストレスが最大になって「もうイキグサレ止めちゃおうかな」と頭に過ぎった時の経験を元にしました。私は自殺願望は無いし死ぬ気はまったくありません。でも「イキグサレやめちゃおうか」と思ったとき「イキグサレは俺のライフワークだから俺死ぬって事なのかな?」と考えて一瞬ですが全て面倒臭くなって全て投げ出してしまいたい気持になりました。すぐに正気にもどったんですが「え?なにいまの?」と凄く怖くなりました。好きな映画にユルグ・ブットゲライト監督の「死の王」というのがあります。自死がテーマの作品で様々な自死を描いています。登場人物はふと頭に「死の王」のイメージが現れ一人静かに、または他人を巻き込み自死します。「死の王マジであるんだ」とビックリしました。

という訳で特に理由もなく死のイメージが頭から離れない女の子の歌詞になりました。いやホント、ストレス侮ってはいけません。出来る限り呑気で気軽に行こうと思います!

 

「スリツケル」解説

どうもです!リビングのテーブルの足折れちゃったので最近ゴハンの時レジャーシートひいて食べています。なんかピクニック気分で少し楽しいです。

では曲紹介!「イキグサレ14」六曲目「スリツケル」です!

この時は本格的に何も出てこなくなって最初に書いたようにコロナ鬱のような状態も酷くなり楽器や器材に向かう事さえ重荷に感じていました。本当にどうにもならなくなっていたので昔作った曲を引っ張り出して来ました。この「スリツケル」と次の曲「墓穴ガール」両方ともサビのメロディーは昔作った未発表の曲のものです。ある程度出来ている物ですから気分は乗らなくても技術だけでなんとか作れます。何も考えず両曲とも一番だけオケを作りました。乗り気じゃないままダラダラ放置していた時です。ベランダで滑って転んで手首骨折です!利き腕の左やっちゃいました。片手で鍵盤やPCはいじれますがベース、ギターは無理。「もう今年はアルバム無理か。きっと作るなって事だよ」と諦めていたんですが。

行動が制限されると頭が妙に動き出します。「一番だけベース、ギター録音出来ているな・・・コピペして完成させちゃうか」と思いつきました。今までの曲、最後に通してベースとギターは清書して録音していたんですが今回は仕方ありません。録音ファイル切り張りして作ってみました。それのまあ楽なこと。簡単に一曲できちゃいます。楽器弾きのプライド捨てれば簡単なことでした。

この曲の元の歌詞は「俺の唾液や汗をお前の肌にこすり付けてやる」っていうただただ気持悪さだけを表現したものだったんですが今回の事でかなりガッツリ自分語りしたくなっちゃって。「イキグサレ」はライフワークと位置付けてプライドを持って活動してきた自負はあります。しかし今回それが始めて重荷に感じました。「イキグサレ止めちゃおうかな~」って思った時ちょっと感じた安堵感、開放感。再び曲を完成させ蘇った高揚感。「やっぱ俺はイキグサレやんなきゃダメだ。血が出るまでな!」という宣言、意思表示の曲です。でもまんまだと本気で自分語りでしかないので、ぼかして色んな解釈可能にしてみたつもりですがどうなんだろう?w

 

 

 

「大丈夫」解説

どうもです!今日は子供たちのワクチン打ってきました。そしてリビングのテーブルの足が折れてしまい解体していました。それで一日が終わってしまい日が変わってからの更新です!

それでは曲紹介14五曲目「大丈夫」です!

これもイントロのギターフレーズから作った曲です。なんだか最初危惧していたメロディーの薄さも気にならなくなってきて「この作り方でもいけるんじゃないかな?」なんて思い始めていました。

歌詞はそろそろグロさを前面に出したものが欲しくなりとりあえず死体を出してみるかと作り始めました。何も考えずに作り始めたら赤い死体が出てきたので次に青い死体。そうしたらイキグサレなんだから次は緑です。緑の死体なんかあるか?と考えたら思い出しました。「混ぜるな危険」で発生する硫化水素。コレで亡くなった死体は緑になることを。これでイキグサレカラーの死体完成です!

ただ死体気持悪いってだけでは曲にならないのでちょっとした恋愛要素入れてみました。自分の愛の真実性を証明するため「貴方の姿が変わっても愛は変わらない」と語る話にしてみました。まあこんな事言われたら気持悪いだけですがw

「ろくろ首」解説

どうもです!連日気が滅入るニュースが続きますが冷静に考えれば自分の生活に直接影響はありません。完全に気持の問題ですので気持を切り替えていつもの日常を送ります。

ハイ!曲紹介「イキグサレ14」四曲目「ろくろ首」です。

これまた楽器から無理矢理フレーズひねり出した曲です。イントロのヘンテコなキーボードのフレーズが最初に出来てそこから組み立てていったのですが思いの外良い曲っぽくなったので歌詞も少し切ない感じにしたくなりました。

そこで思いついたのが「ろくろ首」。イキグサレ5の雪女の解説でも書きましたが妖怪って何かしらの現象や状況だったりします。しかし妖怪図鑑でしらべても「ろくろ首」は中国の「飛頭蛮」や東南アジアの内臓ごと首が飛ぶ妖怪との類似性しか書いてなくイマイチ「ろくろ首」の元ネタが分かりません。なぜ一見可愛らしい女中さんか遊女のような姿なのか。なぜその首が伸びるのか。

何の本だったか忘れましたがその答えが書いてありました。遊郭で病に罹ってしまった遊女。食事も与えられず離れに隔離されてしまいます。ドンドン痩せ細っていき「せめて栄養だけでも」と行灯の油を舐めようと首を伸ばします。その様子があまりにも白く痩せ細った首のせいでニューッと伸びたように見えた。それが「ろくろ首」の話になったという説です。これは私が抱いている「ろくろ首」のイメージにピッタリ符合しました。

この切ない「ろくろ首」の話、現代に復活させようと歌詞を作り始めました。届かない何かを求めて白く細い首を精一杯伸ばす。マンションの上階にある別れた彼氏の部屋をマンションの下からジッと見上げる女性のイメージが湧いて来ました。良い感じの現代版「ろくろ首」が表現できたとかなり満足しています。

そして「丸呑みマンション」に続いて舞台はマンションにまってしまいました。もう諦めてこのアルバムはマンション、アパート、部屋がテーマってことにしようと思いましたw

「丸呑みマンション」解説

どうもです!本日7月7日、新アルバム「イキグサレ15」ダウンロード販売開始いたしました!

イキグサレショップ-BOOTH

CD、旧作共々よろしく御願いします!

はい!それでは曲解説14の三曲目「丸呑みマンション」です。

この曲も何も出てこなかったのでコードやベースから作ってしまいました。楽器のフレーズ作るとき私の癖でどうしても変な捻くれたモノを作ろうとしてしまいます。素直に作ればいい物を「人とはちがうんだぜ!」という自我というかプライドみたいなのが出しゃばってくる。非常に悪い癖だと思います。

なんだかんだで曲は出来ても歌詞は非常に苦労しました。まったくアイデア無かったのでお化けに頼ることに。幽霊は水気に関係あるということで海や川辺の歌にしようと思いついたんですがイキグサレもう海系の曲いくつかあるので没。変わりに思いついたのが昔何かの記事で見た欠陥住宅。元々湿地帯の土地に建てられた家が異様に水はけが悪くカビやシロアリの被害に悩まされる湿気が多い家だったというもの。体に害があるほどの湿度の高い家ならばビッショリ濡れたお化けも出てきそうです。

ですがマンションやアパート、家って何回歌詞に使ったんだ?と思ってきちゃってw怪談の定番ですからねぇ。しかしさすがに多すぎだろと少し方向変えたくなりました。湿気の高い場所をずっと考えていたら思いつきました。動物の体内です。湿度100パーセント。本来なら人が生活できる環境ではありませんが童話「ピノキオ」ではジュゼッペ爺さんがクジラの体内で生活していましたしwということで新築のマンションに擬態して住民をゆっくり消化する化け物?怪獣?のイメージが出来ました。でもこの曲も湿気の高さに頭やられて管理人や自治会、他の住民に恐怖を抱き始めた人って言う解釈もアリな気がします。

「チンチキチン」解説

どうもです!やはり週末は自由時間とれないです。家族で近所のショッピングセンター行っていました。まぁ楽しいは楽しいのですが。

はい!それでは「イキグサレ14」曲解説二曲目!「チンチキチン」です。

一曲目がカッコイイ系の曲出来たので次はちょっとマヌケなファニーな感じにしようとニューウェーブのひねくれポップを意識して作り始めました。メロディーが出たとたんに「チンチキチン」という単語も一緒に出てきてしまいました。このメロディーと一緒に言葉が出て来てしまうパターン。「ホラーとか関係ないじゃん。後で変えよう」と思ってもダメです。最初出てきた言葉以外しっくり来なくなってしまいます。もう諦めて「チンチキチン」という言葉からホラー小話を構築していく作業にはいりますw

「チンチキチン」といったらやはりお茶碗箸で叩いて「ごはんまだ~」って言ってるヤツでしょう。そこで何故か子供のお化けの世話をしているって感じで作り始めたのですがなんかピンとこない。そこで私の常套手段なんですがお化けと思っていたものは心や脳の疾患だったというパターン。これの雰囲気入れてみたのですがまだ何か足りない。それでさらに自分の存在もあやふやにして「自分が幽霊だった」という可能性も加えてみました。どれが正解というわけではなく、訳が分からない気持悪い状況を楽しんでいただけたら幸いです。なかなか欲張りな歌詞になりましたw