さあ続けて行っちゃいます!2のラストナンバー
「ヘルアース」
皆さんご存知だと思いますが「エヴァンゲリオン」や「シン・ゴジラ」で有名な庵野監督。私は自主映画時代のダイコンフィルムから追いかけていたんですが庵野監督の好きな所の一つに「最初のアイデアは非常に下世話で志が低い」と言う物があります。「トップをねらえ」は「エースをねらえ」のパロディでロボット物やろうという物。「ナディア」も「タイムボカン」や「ブルーノア」のパロディ。「エヴァンゲリオン」だって学園ロボット物を最初はやろうとしていたのが分かります。しかし「本気で攻めてくる敵はなにをしてくるか」とか「本気の殺意の前に主人公は何をするか」とかリアリティを追求し映像で緊迫感を演出し何だか凄い物になってしまいます。私はこの手法が大好きで最初のアイデアは下らなければ下らないほど良いと思っています。
この曲「ヘルアース」も最初は映画「ヘルハウス」のパロディとして考えていました。「悪魔の住む家」とかのいわゆる呪われた家物です。家についていたのが街について国についてとお得意の規模を大きくして笑いを取るのを考えていました。でもその規模が地球になったとしてなんでそんな事するの?となりました。死んでいるんだから世界征服とか関係ないし。そうなるとやっぱり愛しかないんですよ。好きな人をずっと見ていたいという理由以外ないんです。アイドルですから対象は恋人。まだ親子や夫婦を語れるほど自分は熟成はしていないと判断しました。規模を大きくして地球に取り憑こうかなーなんて考える余裕があるんだから突発的な事故ではない。恐らく病床についている人。そして幽霊になっても会いたい人がいる。その人は見舞いに来るぐらいの仲だろう。そんな人が愛する人にアクションとらないとは考えにくい。そこでお見舞いに来てくれた彼氏にずっとベットで寝ていたときの妄想を語り始めます。「私が化けになったら」と。
この曲の前に「どうか どうか」と言う曲があります。死後の世界を否定する曲です。この流れで「死後の世界なんてないのに哀れだな」と思うのも「これだけ思っているんだから幽霊になるよ」と思うのも聴いていただいた方の自由です。どちらでも正解だと思います。ただこの人は好きな人が悲しむのが嫌なんだなと思って頂ければ幸いです。
余談ですが2完成したらへんに妻とBerryz工房のDVDを見ていました。ライブではなくメンバーがキャッキャしているだけの映像なんですがなんか怪談の話題になって。みんな「キャー」とか「やめようよ」とかいっている中で菅谷さんが「普通に考えればいるんだけどね」といっていました。「普通に考えればいない」と思っていた私この発言聞いてなんか泣きそうになりました。
山本さん おはようございます。
1番だけ聴いて怖い歌かなーと、最後まで聴いたらとてもいい歌でした!
すごく切ないのと同時に相手への愛を感じる歌詞ですよね。
「祟り神」しかり「泣けるイキグサレ」は胸に込み上げてきます。
お化け話って最低でも一人だれか死んでいる訳でストーリーを構築していくと急に切ない、悲しいストーリーになる分岐点が出てくるんです。そっちを選んだ方が良くなると判断したらそっちを選ぶんですがイキグサレの曲、最初から泣けるの目指して作ったのってないんですよねw 全部たまたまです。
こんばんは♪
ヘルアース大好きです!
1番でただただ早くお化けになるのを楽しみにあれこれ考えてる子の曲かと思いきや、
2番ではその子が死ぬのを悲しむ存在がいることが明らかになり、
最後はその子も彼のことをずっと見守っていたいくらい大切に思ってることが分かる という…
なんというか、曲が進むに連れて徐々に背景が分かってくる感じが好きです。
「早くお化けになっていろいろやってみたいけど、大切な人をずっと見守っていたい子の曲」とか
実は「本当は死にたくないけど、大切な人を悲しませたくないから無理に明るく振る舞ってる子の曲」なのでは
とか勝手にいろいろ解釈しちゃうくらい好きな曲です。
ぐだぐだとすみません( ;∀;)
この曲の前に「どうか どうか」置いたことによっていろいろ解釈できるようにしたかったんです。実は死後の世界、信じていないんじゃないかとか。だとしたら残される人たちに対する気使いでこんな変なこと言っているんだろうし。勿論そのままお化けになったら自由自在だぜ!って前向きに死を考えている子のお話と解釈してもOKですwアルバムで作るとこういう仕掛けできるのが面白いです。