永久のワンダーランド

子供が早く寝てくれたので今日はもう一個記事書けそうです!3の十曲目

「永久のワンダーランド」

この曲、動画のコメントなどで「いい曲」「優しい曲」などのご感想をいただいています。自分でもイキグサレの代表曲の一つだと思っています。しかし「優しい曲」だとは思っていなくて、どちらかといえばかなりエグイ、下手したらイキグサレで一番残酷な曲なんじゃないかと思っています。完成したとき「このまま発表してもいいのかな、ちょっと表現柔らかくした方がいいんじゃないかな」と悩んだくらいです。

この曲作るきっかけになったのはとある事件です。詳細は忘れてしまいましたが「ある家に強盗が入り、母親とまだ乳幼児の子供を縛り逃走。結果赤ん坊は窒息死」という事件。酷く痛ましい事件です。「この母親は縛られて身動きできないまま自分の子供が死んでいくのを見ていたんだろうか」とか「なぜあの時鍵をかけなかったんだろうなんて一生後悔し続けなければいけないのか」とか考えてしまって頭から離れなくなってしまいました。数ヵ月後、店番のときたまたまかけてたラジオのニュースでこの母親が自殺した事を知ります。歩道橋の上から飛び降りてさらに車に轢かれたそうです。「この世は地獄なんじゃないだろうか」と思いました。せめて幽霊になって犯人を呪うぐらいのことしてもらわなければ無関係なのに私の頭が壊れそうです。

数年後、妻と飲んでいるとき「そういえば忘れられない事件があってさー」とこの事件のことを話しました。すると妻はスマホで検索、当時の2ちゃんのスレを見つけました。そこで得られた新情報。母親の狂言である事を疑われていた事。自殺した日に警察から取り調べ受けていた事。「そうか自作自演だったのか」と一瞬ホッとしたんですが赤ちゃん一人死んで、その母親も死んでいる事実は変わりません。なのに何故自分はほっとしたんだろう。この自分の心の動きが物凄く嫌で嫌で。

やっぱりこの世は地獄。いや地獄は悪人が責め苦にあうんだから分かりやすく合理的。この世は優しい気持ちや他人の気持ちを優先させると責め苦にあう不思議世界。ワンダーランドだ。逃げるのは多分死しかないだろう。

こういう歌です。かなり酷い歌だと思います。私は大好きです。

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永久のワンダーランド」への8件のフィードバック

  1. 山本さん こんにちは!
    永久のワンダーランドは「だけど死ぬまでの我慢」という部分に、やはり、残酷なことがこの世界には山ほどあって、絶望しかないと感じてしまいます。

    しかし、私は同時に、この曲から絶望の中に少しだけ見える光(希望)のような要素も感じるんですね。
    残酷な事件は起こるけど、それを心から悲しむ人もいるわけで。その悲しんでくれて、「そんあ事件はあってはならない」と絶望してくれた人の気持ちを歌った曲に私は聴こえました。

    山本さんの意志に反するかもしれませんが、この曲を聴くたびに希望を感じずにはいられないのです。

    • こんばんは!ご感想ありがとうございます!
      この曲、書いたように「絶望」がテーマですが本当に絶望だけだったら楽曲のほうもドロドロした陰鬱な曲にしたと思います。
      ですがあえて明るい爽やかさを感じる楽曲を当てたのはきっと私もどこかで「絶望」の根底にある「優しさ」みたいなのを感じているんだと思います。

      私がどういう意図で曲を作ったかなんて本当にどうでもいいことで聴いた方が感じたように感じていただければ幸いです。
      大体、曲や歌詞なんて形が無い物ですから数値化できませんし作っているときはフィーリング重視で私自身よく分かっていない事多いですからw

  2. 数ある曲の中で異色とも思える歌詞で、まさに「優しい曲」の代表と思ってましたが、そのような意図から生まれた曲だったんですね。
    頭でどう考えようと形は変わらないこの世、しかし考え方で見えかたや感じ方が全く異なる、まさにワンダーランドここにあり ですね。

    • 多分、私の特徴の一つだと思うんですが歌詞が酷ければ酷いほど、いい曲をつけたくなるというのがあります。いわゆるギャップ萌えってやつでしょうかw 見方や感じ方で世界がガラリと変わるのは本当ですね。「自分が世界を作っている」なんてよく言われますが事実だと思います。

  3. 初めまして
    イキグサレを3の頃からかげながらこそこそ応援してる者です
    この曲一番好きなんですが初めて聞いた時曲調や歌い方は優しいんだけど歌詞が無情な感じで真綿で首を絞められる
    と言う言葉が浮かんできました
    昔どこかで聞いた「生きることは死ぬことより辛く苦しい」って事をありありと思うようで
    それでもこの曲が好きなのは「死ぬまでの我慢」って聞いた時に昨今多い自ら生を絶つんじゃなく死ぬまで我慢してみるってところに希望を感じたんです変なんですけど(笑)
    逃げられないし消えないんなら死ぬまで我慢してみるってのは死を「しょうがない」とか「いずれ来るもの」って考えてた自分には目からウロコだったんです
    這いつくばっても痛い目見ても我慢して生きれば良いのかなって思うようになりました

    長々とすみません(汗)

    • ご感想ありがとうございます!
      そのように曲を聴いていただいて嬉しいです。
      恐怖が行き過ぎると笑いになるように絶望も行き過ぎるとなんか爽やかな風が吹くような瞬間があると思うんです。言葉にするのは難しいんですけどマイナスとプラスって実は違いは無いんじゃないかと。それを狙っている訳じゃないんですけど曲作っていて、そういう瞬間を感じるときがあります。

  4. はじめまして。わたしはこの記事を読んでもやっぱり優しい曲だと思います。
    元から絶望しているような、底にいる者からすれば、そういった事実を掬い上げてかかれたような表現はやはり「優しい」のだと、そう思っています。
    だけど死ぬまでの我慢、と、紛れもなく自分以外の言葉で書かれたことは救いでした。

    • はじめまして!コメントありがとうございます。
      そのように言っていただけるとホッとします。この曲でどなたかを傷つけている可能性もあると思っていましたから。でもあえて差し出がましい事を言わせていただきます。「蜘蛛ちゃん地獄」と言う曲で底にいても糸は垂れているんだとイキグサレは歌っています。願わくば自身の場所を底だと思わないようお願いいたします。

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