さてさて。また間が空いてしまいましたが曲紹介です。5の三曲目
「魔女っ子サッちゃん」
私が幼稚園のころ家の隣は金魚屋さんでそこのお兄さんに私は凄くなついていました。お兄さんからもらった石原豪人さんのイラストで有名な「世界妖怪図鑑」は表紙は破けてもうボロボロなんですが今でも宝物です。いつものようにお隣に遊びに行った時、お兄さんにカセットテープで聞かせてもらった曲があります。凄く不気味な曲でしゃがれた声でなにか言ったり歌ったりしています。「誰が歌ってんの?」と聞くと「魔女だよ」とお兄さんは言いました。この曲はダリオ・アルジェント監督の「サスペリア」のメインテーマでした。
小学生になるとテレビの映画枠で「サスペリア」放送され始めました。今では考えられない事ですが結構エグイホラー普通にテレビでやっていたんですよ。子供の私は「サスペリアのテーマ」聴きたいがために怖いの我慢して見ていました。このころからプログレ野郎だったんだなぁと笑ってしまいますw
と言うわけで5のテーマは「音楽を意識する前に聴いていた音楽」。サスペリアのテーマは外せません。とはいえ大人になった私、アルジェント作品にも音楽担当のゴブリンにも思い入れが出来てしまっているので素直に作れませんでした。「サスペリアのテーマ」作るつもりが「サスペリアⅡ」のテーマになってしまいました。
私がアルジェント作品で一番好きなところは派手に殺すシーンもいいんですが殺す準備をしている所です。黒い皮手袋をはめた手だけ映してそれがいそいそと道具の手入れやジンクスなのかお呪いなのか知らないけど紙を切ったりよく分かんない事をしています。それを結構じっくり撮るんです。バックにゴブリンのテーマ曲流しながら。ですからサッちゃんも意味あるんだか無いんだかよく分からない手間の掛かる作業をしていますw
「エロイムエッサイム」や「エコエコアザラク」のような魔女っこじゃない魔女の呪文を入れたかったんですが思いつかなかったので持っている本、片っ端から調べてみたらありました。グリヨ・ド・ジヴリという人が書いた「妖術師・秘術師・錬金術師の博物館」という本に十三世紀の吟遊詩人が書いた物語に出てくる悪魔を呼び出す呪文というのが。なんかカッコイイので引用しました。とりあえず興味があることの資料は集めておくもんですね。
も、もしや『サッちゃん』はサスペリアのサッちゃんだったんですか! そして謎の呪文も引用元があったんですね!
ダリオ・アルジェント監督、調べてみたんですが観たことのある作品が無かったです。さすがにいくつかの作品名は知ってるんですけどね。
非常に興味を惹かれたので今度観てみます。
はい、サスペリアのサッちゃんだったんですwアルジェント作品、私は大好きなんですがストーリーはあって無いような物ですし、なんだかよく分からないけど雰囲気だけでどうにかしようとしている部分もありますし。天才!って手放しで称える事は難しい監督さんですwでもアルジェント、水木しげる先生と同じくらい私は憧れています。お爺ちゃんになっても妖怪の事やスタイリッシュな殺人の事をひたすら考えて巨匠呼ばわりされたいですw