忘れんぼ

家族でいつも行く焼き鳥屋さんに鳥皮煮込みというメニューがありまして、今日はそれを作ってみました。息子は気に入ってガツガツ食べてくれたんですが娘には「焼き鳥屋さんと味が違う!」と怒られてしまいました。とほほ。

それでは曲紹介、9最後の曲です。

「忘れんぼ」

このアルバムの締めはのんびり、ホンワカした雰囲気にしたいと思い作り始めた曲です。いわゆるチルアウトってやつでしょうか。特に何かの曲を参考にしたり意識していないんですが聴き返して見るとニューウェーブの臭いがするような気がします。私、イギリス産の捻くれポップの影響がやっぱり強いんだなぁと感じます。

前に見たスピリチュアル系のサイトで自己認識の不確かさを説明していて「空中に二本の棒みたいなのがフワフワ浮いているのを自分の腕だと認識しているだけでしょ」と書いてありました。その言い草が面白かったので歌詞に使ってみました。イメージは脳に障害を負ってしまった方または若年性痴呆症。様々な事を忘却していき自分と他者、自分と世界の境界線があやふやになっていく状況。ちょっと前まで私、そういうのに凄い恐怖を感じていました。体の自由が利かないのに意識がある状態とか。でも今は随分その恐怖はやわらいでいます。「脳内ラヴァー」の時ちょっと書いた明晰夢や離脱、スピリチュアルや悟りを調べていくと、どうも脳ってやつはありもしない事を勝手に作り出す能力があるみたいです。耐え切れない苦痛や恐怖に直面したら俺の脳、勝手にシャットダウンして俺にとって都合の良い情報に書き換えてくれるんじゃないかなと予測しています。ということは耐え切れない苦痛や恐怖は存在しないんですよwイエーイ!ラッキー!

一緒に逝ってやるぜ

明日は息子の学芸会。めんどくせーなぁと思っていたら息子の方から「絶対くんなよ!」と言ってきました。ラッキーと思っていたら妻が「本当に行かないつもりなの?」と冷たい目で言ってきます。困ったぞ。

はい、曲紹介です!9の九曲目

「一緒に逝ってやるぜ」

妻とまだ付き合っていた頃、妻から借りたCDがあります。小林旭のコミックソング集です。なんでこんなの持っていたのか謎ですがとにかくこのCDは素晴らしい。私が生まれていない時代の雰囲気を笑いと共にビンビン感じることが出来ます。このCDで小林旭大好きになりました。

二ヶ月で作ると意気込んで製作始めた9ですが後半になると流石にネタが尽きてきました。ネタを求めて本棚やCD棚ゴソゴソやっていたらこの小林旭のCDが出てきました。そうだ、これだ!昭和の香りプンプンするコミックソングを作ろう!と一気にイメージが広がりました。

小林旭だけだと流石に誰も分からないと思ったのでもう少しメジャーな(といっても若い方にはサッパリだと思いますがw)クレイジーキャッツの雰囲気も入れてみようと思い「ハイそれまでヨ」という曲の始まり方、しっとりとしたイントロから「てなこと言われてその気になって」という歌詞でアップテンポになる部分を拝借しました。曲作っていたらサビの「俺が一緒に逝ってやるぜ」が先に出来てしまい、「てなこと言われてその気になって」から「俺が一緒に逝ってやるぜ」にいたる物語をあーでもない、こーでもないと作っていきました。自分では素敵だなと思えるお話が出来たと思っています。

作者がこういう事言うのはよくないと思うし、それぞれの作品の質落としてしまうような気がするんですがこの曲の歌詞作っている途中でこの歌詞に出てくる女の子、ある曲の女の子イメージしていました。「エミちゃん探偵団」のエミちゃんです。エミちゃん小学生ですからこの曲に出てくる子とは別人なんですけど、なんだか私、エミちゃん助ける曲にしたくてしょうがなかったんです。これは公式の設定ではなく私のイメージの中の事ですから、聴いてくださる方にはまったく関係ない話ですw

アイビキ

今日はツイッターでイキグサレのイラストを沢山発見できて幸せ気分です。イキグサレのイラストを描いてくださる方々には本当に感謝しかありません。見つけ次第保存させていただいています。自分が作ったキャラクターを面識の無い大勢の方に描いて頂けるなんて素晴らしく幸せな滅多に経験できない事を味あわせて頂いております。本当にありがとうございます!

それでは曲紹介、9の八曲目

「アイビキ」

お店番をしながらシーケンサーいじっていたらこの曲のイントロが出てきました。良い感じだったので即、採用したのですが湧いてきたイメージは結婚式で使われるような曲。二人の門出を祝福するようなそんな感じでした。さて、これをどうやってイキグサレ風味にしようかと色々考えていました。

数年前、二次創作やっていた時バンドも組んでいて、そのメンバーに架神恭介という男がいました。彼は現在、作家、漫画原作者、ゲームデザイナーとして活躍しているんですがこの時すでに今現在、漫画、ボードゲーム、小説と多方面に展開している「ダンゲロス」という作品を作り始めていました。当時、彼は頻繁にネットラジオをやっていて大体はネタ漫画、クソ漫画を酒飲みながら大笑いして語っているというものでした。私も毎回参加して楽しい時間を過ごしていました。

いつもの様に酒もって彼の家に行くと今回のラジオはダンゲロスメインのようで私を含むいつものメンバーは勝手に酒飲んでラジオは無視して騒いでいました。そしたら急に架神君が「ねえJJ(私のバンドネームですw)魔人のセックスってどんなんだと思います?」とか言ってくるんです。酒の席のバカ話ですから適当なこと言ってもいいんですが架神君も俺も同席しているメンバーもラジオ聴いている方もクリエイター魂持っているわけです。私のプライドが適当にお茶を濁すような回答、許しません。下手な事言ったらこのコミュニティの中の順位が下がってしまいます。酔った頭で「スカトロじゃねえ、カニバリズムでもねえ・・」と考えて出した答えが「お互い、ミンチになって混ざり合う。魔人だから死なないでしょ?」というものでした。この回答は自分でも凄く気に入りまして十年以上たった今でも記憶に残っていました。

そこで今回、二人の門出を祝う曲、一緒になって離れない。もうこれしかないなと。肌越しではなく血肉が混ざり合う結合。ここで合いびき肉と逢引をかけるアイデアができました。後はもうノリまくって曲作るだけですw

今回の記事書くに当たって当時の架神君の日記残ってないかとアーカイブ見てみたらありました。あいつ毎日日記書いてましたからね。他人の日記貼るのもどうかと思いますが過去に公開しているわけだし話題に出せば「宣伝乙」って言うような奴だからはって置きます。http://curry-blog.cagami.net/?eid=667223

恋のエレクトロキューション

今日は私の食事当番。冷蔵庫に残っていた白菜とナスを片付けるため、鯖缶鍋と焼きナス作ったんですが子供はスーパーで買ったお惣菜のチキンナゲットとタンドリーチキンばっか食って食べてくれませんでした。ちょっとツマミに寄りすぎたかなぁ。

それでは曲紹介、9の七曲目

「恋のエレクトロキューション」

今まで色んな死を曲にして来ましたが扱っていなかった物を思いつきました。「感電死」です。それで感電について色々調べてみたんですが、いや中々恐ろしいです。あまりにも身近にあるので気付かないですが原発云々言うより電気そのものがかなり殺傷力高いエネルギーだなと改めて思い知りました。調べていくうちに42(死に)ボルトという魅力的なワードを見つけ、感電死英語ではなんて言うんだろうと調べたらエレクトロキューションというこれまた良い感じのワード。これはもう曲にするしかないと思いました。

エレクトロっつーんだからエレクトロポップ作ろうと。そうなったら私が作るのはこれしかありません。Perfumeです。つか中田ヤスタカさん風の曲ですねwこの時はもうPerfume追っかけてなかったんですけどイキグサレをアイドル路線にしたきっかけの一つですからね。恥ずかしくならないように最大限の敬意を払って曲作りしたつもりです。私自身は相変わらず良い曲出来たと自画自賛しているのですがいかがでしょうか?w

夜のピエロのマーチ

結局、三連休中に掃除終わりませんでした。非常に困った、困ったぞ。もういっそのこと断捨離でもしたい気分ですがほとんどが子供と妻の持ち物なので勝手に捨てられません。困った。

はい、曲紹介。9の六曲目

「夜のピエロのマーチ」

ホラーの定番中の定番、ピエロ物。私は未見なのですがITとか有名です。そういえばこういうサーカスとかハロウィンっぽい曲、作ったことなかったなと思い挑戦してみました。私自身はサーカスや見世物小屋は夢が詰まった場所と感じていますので怖さは感じません。昔の障害者の役者さんが大勢出ている映画「フリークス」や丸尾末広氏の「少女椿」見てもなんだか楽しそうな印象を受けています。ですからこの曲もなんだかちょっと楽しげな感じになりました。

詩のほうもなんとかホラーの体裁をとろうとしていますが、こういう題材の時どうしてもピエロやフリークス側に感情移入してしまいますので「おうおうやったれや!笑ったやつやっちまえー!」って感じで作ってしまいましたwこれは一生直らない私の癖なんでしょう。

知ってるくん

三連休中になんとか片付け、掃除をしようと一日動いていたんですが妻は仕事疲れで動けず、子供は邪魔しかせずまったく進みませんでした。うーん困った。

はい、では曲紹介!9の五曲目

「知ってるくん」

この曲は昔作った未発表曲のギターリフを引っ張ってきて新たに作り直した曲です。毎回、「もう何も出てこねー」と苦しんでいたんですが過去作に目を向けたら使えるフレーズ、アイデアいっぱいあって「早くからこれやっとけばよかったなぁ」と思いました。でもこの方法、過去作にも数に限りがあるしあっという間に資源食い尽くしてしまいそうなのでギリギリのとき意外使わないほうが良いような気がしますw

歌詞は私が若い頃感じていた不満、怒りをテーマにしてみました。今はそんな事ないんですけど若い頃は自作品評価される時「ヘタ」「ダサい」「つまらない」って言われるより「○○っぽい」「○○に似ている」って言われるとメチャメチャ頭にきていましたw「亡霊軍艦」や「サッちゃん」みたいにオマージュ、パロディとして作った物は別として(これは元ネタ分かってもらわないと逆に困りますw)知らない、聴いた事無いアーティストの名前出されて「影響受けているな」とか「パクッたな」とか言われると「勝手な事言ってんじゃねー!」と怒鳴りたくなります。でも音楽に限らず人間、すでに知っている物の範疇でしか判断出来ないんですから、そうなるのも仕方のない事なのだなと年をとって思えるようになって来ました。

イキグサレ始めたころは「○○っぽい」「○○思い出した」なんて言われる事が多くそのたび頭に来ていた訳ですが最近、「イキグサレっぽい」「イキグサレ思い出した」なんていうコメント見るようになってきました。言われた方が不愉快な思いしていなければよいのですが。

ダイナマイト・エンド

最近、妻が仕事忙しくて私が夕食の用意する事が多くなってきました。今までクックドゥとか使ってたのを今回ちゃんと調味料使って肉じゃが作ってみました。子供たちにはおおむね好評、色々レパートリーを増やしたいです。

それでは曲紹介。9の四曲目。

「ダイナマイト・エンド」

これは最初は「どうかどうか」とか「蝿の女王」みたいなサンバ系の曲を作ろうとしていたんですが出来上がったらなんか違う感じになっていました。でもなんか良い雰囲気の曲になったので採用。というか出来た曲、没にできるほど時間的余裕が今回無いのですがw

歌詞は昔組んでいたバンドのギタリストが「ダイナマイト心中」という曲(といっても断片だけでしたが)作ってきて「なんですか、それw」と聞いてみたらなにやら本か何かでダイナマイトで心中した男女の話を読んだらしく衝撃を受けてこの曲名を付けたということ。その時私の頭にはゴダールの映画「気狂いピエロ」のラストシーンが浮かんでいました。

数年後、ネットでたまたまこれの元のエピソードを見つけました。有名な編集者の方のお母さんのエピソードだったようです。(今回の記事書くので調べてみたらその方の自伝がつい最近映画化されていました。)ダイナマイトで自殺でも強力なのに心中です。これは確かに曲の題材にしたくなります。それでダイナマイト自死について考えていたんですが「オチを付ける事ができなくて爆発でうやむやにしてしまえ」という爆発オチと絡めるのを思いつきました。創作していると作り始めも重要ですが「落ちをつける」「ケリをつける」「終わらせる」という事の重要性が分かってきました。「兎に角何でもいいから完成させる」ってことは凄く大切だと思います。

台風ワルツ

今日、CDを委託販売していただいているあきばお~様にツイッターでイキグサレを宣伝していただきました。いままでこんな事なかったので「今回、いまいち売れてねーのかな?」なんて余計な不安を覚えてしまいましたが捻くれないで素直に喜んでおこうと思います。

はい曲紹介です。9の三曲目。

「台風ワルツ」

この曲も自分の過去作を参考にしています。二次創作曲やっていた時の最後の曲「コルベットワルツ」です。この曲、結構気に入っていたんですがまったく話題にもならずスルーされてしまいました。梅澤先生が青年誌に移行した事もあり二次創作的な悪ふざけは需要がなくなり少年ジャンプでの漫画のスレッドも人がいなくなってしまいました。遊び場が無くなる感じ少し寂しく思いましたがこの時もうイキグサレ始めていたので「これでイキグサレに専念できるぞ」と思ったのを覚えています。

というわけで発表はした物のほとんどの人が聴いていないだろうこの曲に似せて作ったんですが三拍子である事とメロディーに名残があるくらいで全然雰囲気の違う曲になりました。

私、台風や雷、暴風雨好きです。勿論、身の安全を確保出来ていればですが。子供の頃から荒れた天気のときカーテンの隙間から窓の外を見ていました。非日常感を楽しんでいたんだと思います。そんなちょっと怖いワクワク感が表現できていればと思います。

綱渡りガール

子供が軽い喘息の発作でたり虫歯、新たに作っちゃったりインフルエンザの予防接種したりとここ最近病院通いです。子育てなかなか楽できませんねえ。行動制限かかるデバフきついっすw

さてさて曲紹介。9の二曲目

「綱渡りガール」

このアルバム製作はスピード勝負なのでいかに早く手がかり、足がかりを見つけるかが重要です。これさえ見つかれば知識、技術駆使すれば数日で曲自体は出来ます。今まではほぼ0から探していましたが今回は時間がありません。そこで既存曲や過去曲から引っ張ってくる手法に自然となりました。

この曲は過去、時間もなくアイデアもない今回と似たような状況で作った曲、「落下ガール」を参考にしました。同じ手順で作れば短時間で気に入った曲出来るだろうと踏んだからです。手順といっても「とにかく何でもいいからキャッチーなイントロをまず作る」ってだけなんですが。 しかしさすが俺、気に入った曲が出来ましたw

歌詞の方も「落下ガール」に引きずられて高い所のイメージが残っていて「落ちる」のはもうやったから今回は「落ちそうで落ちない」綱渡りにしようと思いつきました。綱渡りを軸に色々いじっていたら「安全な場所にいるはずなのに恐怖や不安で動けない」っていう歌になりました。自分でもビックリです。ホント、この曲出来たの奇跡なんじゃないかと思いましたw

お盆戦隊ユウレイジャー

土曜の夜、突然息子が野球チームに体験入団すると言い出して日曜の午前中近所の公園で練習するだけと思っていたら午後の試合も見学したいと言ってお台場まで連れて行くことに。おかげで日曜が一日丸つぶれです。私スポーツ、特に球技には全く興味ないので結構な試練です。

ハイそれでは曲紹介!9の一曲目

「お盆戦隊ユウレイジャー」

先日書いたようにこのアルバムの企画は「二ヶ月で作る」。さすがにジャケット製作やCD焼く作業まで含めて2ヶ月は自信が無かったのでその作業用に一ヶ月見積もって10月頭には告知する事を考えてギリギリの7月から音源製作に入りました。それまではなるべくネタ出しもせず完全に白紙の状態で7月を迎えました。

こんな状態で楽器に向かってもなにか出てくるわけも無く、手っ取り早く足がかりを見つけるため何かの曲を参考にしようと思いました。パッと思いついたのが去年からはまりだした戦隊物です。ネタとしても作りやすいし曲もそれほど苦労しないで作れそう。今回はとにかくスピード勝負なのであまり考えずにそれっぽさを出す事を念頭において一気に作りました。

まだ全シリーズ見た訳ではないのですが今のところ一番好きな戦隊は「侍戦隊シンケンジャー」です。松坂桃李主演ということで有名な戦隊ですがストーリーがめっちゃ熱いです。ラスト付近は泣きそうになりますwそんな「シンケンジャー」主題歌もイカしていて「チャンチャンバラーチャンバラー」という出だし聴くだけで心が燃えてきます。そこでこれのオカルトバージョンを作ろうと。お化けなんだから「ヒュードロドロ」だろうと。ここまで来ればもう後は勢いです。毎度の事ですが生きている人側じゃなくて死んでいる人側の味方になってしまいましたがw