さて。4の最後の曲です。
「空き地のラブソング」
これは「落下ガール」と対照的にかなり練りに練った曲です。ずっと同じ所にいる地縛霊。子供の時から見ていて大人になってもいる。なんだか馴染みになっている幽霊っていうイメージが最初にありました。で、今作のコンセプトはラブソング。これは地縛霊に恋した人の曲にするべきだろうと。そうなると子供時代のエピソードから大人になってからまでの事を語る必要があってかなり長い曲になることは予想できました。そんな長い歌詞かけるか不安はありましたが何事も挑戦です。
で、幽霊に恋するってどういうことかと。多分、顔を赤らめて「え、なに言ってんのバカじゃないの」とか幽霊は言いません。恐らくまったくコミュニケーション取れないだろうと思います。3D映像に恋をしてしまったというか。存在する次元が違うんですから。ここらへんの雰囲気は手塚先生のポスターの中の女の子にに恋をしてしまった「風の中のルン」や母親の昔の写真が実体化する映画「さびしんぼう」を参考にしました。なんかこういう本来、恋が発生しない存在の恋っていうのはグッときます。好きなんですねぇw
曲が完成して妻に聴かせたらこっちの思う壺、泣かせる事に成功。自分の勝利を確信しましたw