足払い

ファーストの曲紹介も折り返しです。五曲目

「足払い」

この曲は「鋸引き」より前に作った曲で最初は歌物にする予定ではありませんでした。作ったと言ってもベースラインとリズム、メロディーだけで後は放置していたんですが、前組んでいたバンドでこれを元にアドリブやジャムセッションをやるつもりで作った曲でした。

ファーストの中では珍しくプログレをやろうとしていない曲で目指したのはジャコ・パストリアス在籍前のウェザーリポートというかジョー・ザビヌルです。ソレを目指すなんてとんでもない無謀なんですが若いってのは恐ろしいですねぇ。やるんですw激し目の三拍子でコードは変わるんですがベースラインは変えないペダル奏法。なかなか面白い曲になっていると自負しております。

曲名をつけるときなんかバトル音楽っぽいと思ったので「足払い」としました。イメージはストⅡのしゃがみ大キック、とくにリュウ、ザンギエフをイメージしています。それでふざけてメロにあわせて「足払い~♪」なんて歌っていたのがそのまま採用になりました。アルバム的に見ても丁度「柔道」の後なのでバッチリです。

柔道

今日はファースト四曲目。

「柔道」

この曲は昔、打ち込みで作った物ではなくファーストアルバム作る時に新たに作った曲です。アルバムのバランスを考えたら、まったく雰囲気の違う曲が一曲必要と感じましたので「みんなのうた」とか「おかあさんといっしょ」とかEテレで流れているホンワカした曲をイメージして作ってみました。

メロディーや歌詞のアイデアを出すとき私よく散歩をします。出来れば夜中。さらに知らない道の方がアイデアが良く出てきます。この時もただひたすら夜の街を歩いていました。すると遠くにデッカく「柔」と書かれた看板が見えてきました。「柔らかい?ステーキ屋さんか?布団屋さんか?」と考えながら近づいてみたらそれは柔術道場の看板でした。なんだかそれが妙にツボに入って歌詞にしようと思いました。

歌詞のイメージは柔道の練習がきつ過ぎて意識が飛びそうになっている女の子が見ている白昼夢というものです。こんなの説明しないと伝わらないですよねえwでも歌詞の解釈なんて人それぞれで良いと思いますし私も「こうじゃなきゃいけない!」というものは一切無いので、これでOKだと思います。

鰯ミサイル

さてさて!曲紹介、行きます!今日はファースト三曲目、

「鰯ミサイル」

この曲は「鋸引き」出来た直後に作った曲です。「鋸引き」で刃物の曲を作ったので今度は飛び道具の曲を作ろうと考えました。それで何故か思いついたのがレーザービームやミサイル。俺が飛ばすミサイルはきっと魚の形をしているだろうと思い、鯖ミサイルにしようと思ったのですがメロディーの関係上、三文字の魚の名前にせざる得なく鰯になりました。鯖は「鯖のイキグサレ」と言う言葉もあるしアニサキスもいるし鯖にしたかったんですがw

曲はプログレ趣味を前面に押し出した変拍子(七拍子)のハードな感じ、ベースもブリブリに歪ませたファズベースで行こうと打ち込みの時から決めていました。間奏は新たに作りなおして、よりビームやミサイルが飛び交う感じにしました。

歌詞は「俺がミサイルで吹き飛ばしたいものはなんだ?」と考えた結果、集団でいる時の居心地の悪さでした。今でこそ自分の立ち居地や居場所は自分で作るものと理解できていますが当時はそういうのとにかく苦手で。「俺は場違いなんじゃないだろうか」とか「今すぐ逃げ出したい」とか思っていました。そこで「助けて」と思ったら海から飛んできて自分ごとふっ飛ばしてくれるミサイル。しかもそれは魚。私の救いの神です。それが鰯ミサイルですw

この曲、イキグサレでは珍しくフェードアウトで終わります。これ以外ではファーストの最後の曲「パイプ椅子」だけだったと思います。これは昔のジャンプ放送局で「フェードアウトってなんだよ!最後まで聞かせろよ!」って言うネタがあって笑ったと同時になるほどなーと思いました。それからと言うものフェードアウトの曲作っていませんw

海底

今日は午後出かける用事があるので早めに更新です。ファーストの二曲目。

「海底」

この曲、サビのメロディと歌詞は昔作ったものですが、他の部分はアルバム作ったとき新たに作ったものです。元は食べ物に農薬を混ぜて殺すという「パラコート」という曲でした。聞き返したらどうもイマイチだったので没にしようと思ったんですがサビのメロとカニのくだりの歌詞はいい感じだったのでもったいないと思いリニューアル。アルバム単位での作品作りを意識していたので次の曲は「鰯ミサイル」で決まっていました。そこで海からザッパ-ン!と飛んでくる鰯ミサイルとの対比で海の底でジッとしているようなイメージで作りました。

歌詞は私が見た夢が元ネタになっています。夢の中で私は海に潜っています。何故か息が出来て調子に乗ってドンドン深く潜っていくと、全体を把握できないぐらい巨大な生物のシルエットが見えて凄い恐怖心に囚われます。いそいで海から出ようと上を見上げたら海面が見えず光も届いていない。絶望感に襲われたところで目が覚めました。妻とデートで花園神社の見世物小屋に行った帰り歩きながらこの曲の歌詞の構成を考えたのが凄く鮮明な思い出として覚えていますw


 

鋸引き

まずはこの曲!記念すべきデビュー曲です!

「鋸引き」

最初は打ち込みで作った曲ですが、始めて自作曲で納得がいったというか完成したと思えた曲です。出来た時は「これが俺の最高傑作でこれ以上の曲は作れないかもしれない」とマジで思いました。一曲作っただけなのに本当アホですw しかし、イントロの拍をずらしたちょっと東洋風のメロディ、続く変拍子の繋ぎなど今聴いても「俺、よく作ったなぁ」と思います。

作詞もこの曲で初めてやりました。曲のイメージを固めるため印象的な単語をピックアップすると言う事はしていましたがメロディーにちゃんと歌詞を付けたのは初めてです。最初のイメージは「刃物」。ジェネシスの曲で「ザ・ナイフ」というのがありまして、そのようなギラギラした危険な感じの曲にしようと思っていました。後、日本人が作る和風プログレなんていうのも目指していて「じゃあ、日本刀か?」と思ったんですがなんか最初から人を殺すための刃物は違うような気がして。鎌?鍬?鉈?と色々考えた結果、ノコギリになりました。そしてノコギリといえば「ノコギリ引きの刑」ですよね!

現代で鋸引きの刑なんてあるわけ無いので、隣で無防備に寝ている友人または家族を見て「こいつの首、今ノコギリで切っちゃえば死んじゃうんだよなー」とぼんやり考えている子の曲になってしまいました。少ない労力で人は死んじゃうし自分も死ぬ。それは非常に怖いけど「やってみようかな」で世界はガラリと姿を変える。「やってみようかな」で変わるんですよ。少しの労力で。

と言う感じで当初イメージしてたギラギラした危険な感じの曲とは程遠くなってしまいました。曲自体も歌詞に引きずられて少し明るくなりました。なんか怖いしエゲツないんだけど妙な希望と爽やかさがある曲だと思います。私は大好きですw

イキグサレ ファースト

さあー今日からアルバムおよび曲の解説をしていきます!まずはこのアルバムから。

「イキグサレ ファースト」

前にこのブログでも書きましたがこのアルバムに収録されている曲は二十数年前、私が作曲を始めた頃、打ち込みで作った曲です。元々イキグサレは昔作ったオリジナル曲を生楽器、生ボーカルで復活させるというプロジェクトでした。二十代、傾倒していた音楽はキングクリムゾンに代表されるプログレッシブロック。そしてウェザーリポートなどのジャズフュージョンです。精神世界や宇宙の深遠を覗き込むようなプログレ世界と楽器、音楽により重きをおいたジャズの世界。二つを何とか融合しようとしていました。まあ二十代の若造にそんな大それた事は無理でしたが結果として実に不思議なテイストの曲が出来上がりました。これらの曲、凄く気に入っていました。私の自作品大好き癖はこの頃からもう発症していましたw

今、聞き返してみると転調や構成、変拍子の多様など「ちょっと攻めすぎだろ」と思うし歌詞も攻撃的で主張が強く青臭く感じる所もありますが、今の私では作れない若さゆえの衝動みたいのを感じます。「俺、そうとう鬱憤たまってたんだなぁ」と他人事のように思いますwさすがに自分の若い頃を思い出すと恥ずかしいんですが、イキグサレの曲となると話は別です。私の曲はイキグサレが歌う事によって私から離れイキグサレの物になります。そうすると客観的に聴けるようになるんです。そうやって聴くと「おーいま聴いても結構いけてるじゃん!」と思えますw

明日は一曲づつ解説していこうと思います!

明日から曲解説します 

今日はひたすらCD製作。もうちょっとで納品できそうです!

さてさて本格的にネタ切れになってきましたので、次回からアルバム、各曲の解説をしていこうと思っています。しかしこれは本当に最終手段で出来ればやりたくないんです。大体自分で作ったものを自分で解説って本当に恥ずかしいしバカみたいですw

あと、私がどういうつもりで曲を作ったかなんて聴く方にはまったく関係ない事で、どのような解釈、感想でも自由です。ですが私が製作者面で「この曲はこうなんでよ~」って言ったらそれ以外の解釈が間違っていると勘違いされてしまう可能性もあります。

しかし、イキグサレ。まったくメッセージ性はないし深さもありません。ときどきニコニコのコメントで「深い」とか言ってくださる方もいらっしゃいますが、それはその方が深さを見出してくれているのであって、イキグサレ自体には深さは無いと断言してしまいますwだからそんなに心配しないでお気楽にやっていこうと思います。だってこれやればイキグサレ、116曲ありますからね。しばらくはネタ切れ困らないでしょう!

イキグサレ人形

昨日はゴールデンウィークの疲れか丸一日寝てしまいました。今日から子供たちは学校、ようやく自分の作業が出来ます。

はじめてCD作ったとき、当然はじめてブックレットも作ります。デザインしてページ確認してみると一ページしかもカラーページがあまる事に気付きます。適当に文章でごまかそうかと思ったんですが、せっかくのカラーページ。なにか画像が欲しい所です。今作がCDデビューなんですから特別感があるものがいい。このCDの一曲目は「生きドール」。人形の歌です。こりゃあイキグサレ人形作って写真撮るしかねえなと思いました。

実は妻の趣味の一つに人形がありまして、相談したところ「人形、自作は出来ないけど服は作れるよ」とのこと。人形制作の現実味がグッと高まります。とりあえず秋葉原のボークスに行ってドールコーナーを見てみます。とりあえず素体を三体ゲット。改造用のヘッドも買おうとしたんですがどうみてもペイントでオリジナルを作る用で形状を変えるのは難しそう。念のためドール用粘土も買いました。この年の私のクリスマスプレゼントはこれで終わってしまいましたw

案の定、ヘッドは改造するのには不向きでした。イキグサレは塗装でどうにかなるもんじゃないですからねwそこで頭部は一から作る事に。実は中高生の頃フィギュア作りにはまっていまして。粘土細工はそこそこ自信がありました。ヘアー作るのには手こずりましたがどうにか完成!妻も服を縫ってくれました。

このイキグサレ人形、ジャケット撮影後もイベントのブースの看板娘として毎年活躍しています。あと時々、一人飲みの時引っ張り出して一人と三体で飲んだりしています。「怖がらないから動いてくれねえかな」なんて思っていますw

 

CD製作

今日は少し時間が取れたのであきば~こく様から来ている追加発注のCDを作っていました。ゴタゴタがあってCD製作間に合わず4,7,9,10が売り切れてしまっていますが少々お待ちください。

いつもこのCD製作の作業していると「業者に頼もうか」と頭に浮かぶんですが、CDに収録されているものは自分一人でやっているんだからせっかくだからCD本体もなるべく自分で作りたいんです。もう病気ですねw

CD焼くのも面倒臭いんですがブックレット製作がかなりの苦行。プリンターでコピーして一枚づつカッターで裁断。二つ折りにしてホチキスで止めていくんですが50とか100作るとなると結構辛いです。

でも業者に頼むとなると今の価格じゃ無理できっと市販のCD並みの値段設定になると思いますし、いまのブックレットの形式気に入っていまして。ジャケや裏ジャケ、最後のページいつもウキウキで作っています。それに一枚一枚手作り間満載でなんだか気がこもっている感じがするじゃないですか。(呪いとも言うw)

今のところ手作りでなんとか間に合う状態なので暫くこのままです。でも早いところ手作りでちまちま作っているんじゃ間に合わない状況にならないかなーって思っています!

動画天国

明日からゴールデンウィークですね。ずっと子供は家にいるし五月人形出さなきゃならないしCD製作も遅れているしゲームもやりたい。一日一ブログ出来るかなぁ。

すっかりMMDにハマった私、MMDで出来る事いろいろ試したくなりました。まずはカメラ操作。これぶっちゃけ映画監督のスキルですよねぇ。それが簡単にPC上で出来るんだから凄いです。作ったのは「コックリちゃん」。イメージはテレビの音楽番組。いろんな角度からイキグサレ撮るだけで凄く楽しいw

ここでトラブル発生。使っていたノートPCがクラッシュしてしまいました。バックアップしていなかったのでモデルデータ紛失です。また三人作り直したんですが前より可愛くなった気がするので結果オーライです!

次に挑戦するのはアクセサリー関係。いわゆる持ち物とか飾りとか。それとダミーボーンというのを使って持ったり放り投げたりするのをやってみます。あとダンスもさらに激しくありえないように。そして出来たのが「スーパーZ指定ガール」です。さらに大掛かりなステージを作ってみようと「落下ガール」を作り演出を強化しようと「祟り神」を作りました。

いやぁホント出来る事が一個づつ増えていくのは楽しくて快感でした。最近、一通りやりつくした感があるんですがまだまだアイデア次第でできる事はあると思います。