生霊(イキスダマ)

下の子が中耳炎になっちゃって薬飲ませたり痛み引くまで冷やしてたりしたらこんな時間です。

そんなこんなで曲紹介。2も後半戦、レコードだったらB面です。六曲目

「生霊(イキスダマ)」

この曲はガールズバンド用に作った曲です。映画「パルプフィクション」や「taxi」で使われていた曲やゲーム「スペースチャンネル5」の曲のようなレトロな雰囲気をパンクっぽくやろうと作りました。

歌詞は怪談の一大ジャンル生霊ものがテーマです。ささやななえこ先生のマンガに、生霊(いきすだま)というのがあって「いきりょう」と読むよりこっちの方が赴きや恐怖感があってイカしているので採用しました。生霊を飛ばすほどの事って定番ですがやっぱり色恋沙汰でしょう。一番しっくりします。内気で告白も出来ない女の子。でも一皮向けば本性は相手の事なんかまったく考えていない欲の塊。それが肉体を離れて欲をブーストさせて来るんですから怖いです。色恋に狂って人外になる女性の話は源氏物語の六条御息所や案珍清姫の清姫など昔から定番で物語として非常に魅力がある題材なんだと思います。この曲もコミカルな雰囲気ですが同時に恐怖感も出したいと思いホラー感の強い歌詞にしてみました。「天井の隅で見下ろしてるわ~」なんてサラリと歌っていますが、夜、寝ていてふと目が覚めたら天井の隅に知らない女の顔が浮かんでいてこっち見ている訳です。凄く怖いでしょw イキグサレの曲では珍しく下ネタ使っているんですがここだって考えてみれば家に帰ってきたら机の上にまったく知らない女の写真が置いてあるんです。凄く気持ち悪いですよ、きっと。どんなにそれがエロかったとしてもオカズに出来る男はいないと思います。

随分昔に読んだ本に書いてあってなるほどと思ったのが「下ネタ絡みの所には幽霊は出ない」と言うもの。性的エネルギーの前には幽霊なんか入る余地が無い。幽霊には下半身ないからね、なんて書いてありました。でも今ではラブホテルや風俗店絡みの怪談も増えています。霊界に何か変化があったんでしょうかw

ステキな呪文

ほい!今日はよった状態での更新です!2、五曲目。人気ある曲です。

「ステキな呪文」

一ノ瀬屠殺彦と出会ったばかりの頃、居酒屋で飲んでいて「なんかネタねえかなぁ」なんて話してたら「クトゥルフ物なんかどうっすか!」と言われました。「窓に!窓に!とか言ってるだけで面白いじゃないすっか」と。確かに面白いけど「えー」と思いました。でも考えてみれば2作り始めてやっていることはホラー短編集なんですよね。ホラー作家としてはやっぱクトゥルフは一回通るべきだろうと思いました。そこで思いついたのが呪文です。クトゥルフ関係の呪文や邪神の名前は人間に発音不可能な言語で出来ているという設定でラブクラフトや近しい作家たちはおどろおどろしいのを考えて作ったんだと思います。でも日本語に訳されたのを読むと呪文は全部ひらがなで書かれています。「いあいあ」とか「しゃめっしゅしゃめっしゅ」とか「らーんでごーす」とか。なんか可愛いんですよね。日本には魔女とか悪魔を怖がる習慣が無いからだと思うんですけどこういうの魔法少女に直結しちゃうんです。そこで可愛い呪文ソングを作ることにしました。一番有名だと思われる「いあいあはすたぁ」の呪文で作ることにします。この呪文ハスター召喚と思われている節がありますがハスターの眷属ビヤーキー召喚の呪文です。一番可愛い呪文だと思います。

ノリは魔法少女です。で、ちょっとオシャレな感じに。狙ったのはピチカートファイブらへんの渋谷系。思った通り出来たかは怪しいですが気に入った曲になりました。つーか気に入らなきゃ発表しないですね。全部の曲気に入っているんですw

スーパー・スーパーカー

どうもです!やっぱ週に一、二回は寝ちゃって更新できない日がありますねぇ。非常に良くないので何とかしようと思います。それはそうと曲紹介!2の四曲目!

「スーパー・スーパーカー」

この曲は歌詞のアイデアから作り始めました。怪談によくある車物がテーマです。「洒落にならない怖い話」で見た満員電車のように霊がびっちり詰まっている軽自動車の話が凄く面白かったので題材にしました。後は大好きなジョン・カーペンター監督の車物ホラー「クリスティーン」。この映画の呪われた車は女性の心を持っていて嫉妬したりロマンチックな演出をしたりただの自動車なのになんだかセクシーで可愛く思えてきます。最後はまあ映画なので退治されちゃうんですが「ずっと彼氏と仲良くさせてあげればいいのに」と思いました。そんな訳で所有者と仲良くやっている呪われた車の話になりました。

曲はとにかく爽やかにと作りました。イメージは海沿いの道路を走るピンク色の軽自動車(昔、ピンクの軽自動車を見ると幸運というお呪いがありました)。わたせせいぞうみたいなオシャレで爽やかな世界です。そんなの作れるのか?と思いましたが、やってみれば出来るものですねぇw

デス中華2000

はい!今日も行きます、曲紹介! 2の三曲目

「デス中華2000」

この曲はポシャってしまった女の子バンド用に作った曲です。私、昔のジャッキー・チェンの映画大好きで主題歌も好きだったりします。特に「拳精」の「チャイナガール」や「クレイジーモンキー」がたまらなく好きで、そのようなちょっと中華風でコミカルなバトル音楽を意識して作ってみました。

歌詞はアルバム作るときにつけたんですが、このときは二次創作のバンド連中とよく遊んでいてその影響が強いです。最近「おジャ魔女どれみ」にハマるまで私にとって一番好きなアニメは「ミスター味っ子」でした。食った後の狂ったリアクションで有名な作品ですが一部の人は引いたり呆れたりするであろうテンションを維持したまま4クール100話走り抜けた素晴らしい作品です。今見返しても料理人たちの基地外じみた言動は笑えると共に「そうだよ、作品を人様の前に出すってのはこれぐらいの気概がないといけねえよ」と感じます。なんだかクリエイター賛歌に見えてくるんですよwそれと漫画では「鉄鍋のジャン」。中華料理マンガなんですが頭おかしい。水槽に入ってサメと戦って食材ゲットとか、そこら辺にいる鳩捕まえて血を採るとか、審査員の飼い犬食材にするとかやりたい放題。作者の西条先生は将棋マンガも描いているんですが、料理勝負にしろ将棋の対局にしろ普通に考えれば身の危険はありません。しかし、西条先生の世界ではただ料理してるだけなのに火傷、凍傷、酸欠、ただ将棋指しているだけなのに全身から火を噴いて死にそうになります。凄く面白いです。その感じを歌詞に落とし込もうと作詞しました。

このふざけた曲名は映画からとっています。架神くんちで「ネタ映画会」が行われて私はミスター味っ子の一番切れている回を持っていきました。このとき№5が持ってきたのが若き日のスタローンが出ている事で有名な「デスレース2000」でした。酔った頭で明け方見たこれはかなり強烈で曲名に使ってしまいました。

呪い

今日は下の子が熱を出しちゃって何も出来ませんでした。

それはそうと曲紹介です。今回は2の二曲目

「呪い」

この曲は二次創作やっていた時、練習として作っていたものが元になっています。二次創作の曲って歌詞にネタをしこめば曲自体は割りと自由に出来るのでそれを良い事に色んなジャンル、今まで作ったことが無い物などを積極的に作って一種の練習場所のようにしていました。そして「そういえばジャズ作ってなかったな」と思いこの曲の原型作り始めました。ジャズの理屈や仕組みは頭では知っていたんですがいざ作るとなるとなかなか難しかったです。今ではホーンセクション、音源のブラスという音色で作っちゃっていますがこの時は全部一本、一本つくって編曲しました。聞き返してみるとやっぱ厚みが出ているように感じます。ホーンセクションちゃんと作るのはまた挑戦してみたいです。

歌詞のテーマはまんま呪いです。私、呪いのパワー信じていませんが、私の名前が書いてある藁人形が木に打ち付けてあるのを見たら多分具合悪くなると思います。きっと呪いってそういう物なんじゃないかと。それは手が込んでいたり手間が掛かっていたりすればするほど効果的。呪いをかけられていると知ったときの効果はそれに比例するでしょう。この歌詞の登場人物もきっと呪いの効果なんて信じていないと思います。でも殺したいほど嫌いな人がいる。しかし殺人は勿論、嫌がらせやイジメなどをして自分が社会的に悪い立場になっても構わないって程ではない。でもなにか行動したい。そこで呪いです。休日の午後、ガーデニングや編み物などの趣味の感覚でのんびり穏やかに呪いをかけていると思います。

スーパーZ指定ガール

こんばんは!今日の曲はこれ!セカンドの一発目でイキグサレの代表曲の一つ

「スーパーZ指定ガール」

これははじめてアイドルとしてのイキグサレが歌うことを前提にして作った曲です。今まで昔作った曲の復刻作業だったり新しく作ってもアルバムのバランスのためだったりでしたが今回は完全にイキグサレのキャラクターありきの曲作りです。アイドルとしての一発目なんですから爽快感や疾走感があって元気が出るような曲にしようと思いました。そうなると緊張感や不安感をかもし出す変拍子や複雑なコードは使わない方がいい。普通の8ビートで素直なコード進行で作ろうと考えました。実は普通に曲を作るのが一番難しいです。変な事やトリッキーな事は使い方に慣れてしまえば容易に雰囲気を出せますが普通のリズム、普通のコード進行で百凡の曲にならないようにするには地力が必要です。私、変化球に頼りすぎているところがありましたので直球勝負するのは割りと怖かったですw

歌詞のイメージは割りとすんなり決まりました。目標にする作品群があったからです。それはグロいけど爽快感のある作品。映画ではピーター・ジャクソン監督の「ブレイン・デッド」、漫画では三家本礼先生の「ゾンビ屋れい子」、ゲームではシンプル2000シリーズの「お姉チャンバラ」です。特に「お姉チャンバラ」の続編「お姉チャンプルゥ」。これにシンプルシリーズの看板キャラ双葉理保っていうグラビアアイドルが出てくるんですがこれが「アハーン、ウフーン」とかいってセクシーポーズを決めると衝撃波が出てゾンビが血飛沫上げてバラバラになる。変な電波アイドルソングをバックに。この絵面が物凄く面白くてw

これらの作品、人がメチャメチャ死にます。かなりグロく。でもなんか笑えて爽快感があるんです。「ホラーはやりすぎるとお笑いになる」というのはよく言われますがやりすぎた結果とは思えません。明らかに製作者に「スカッとしてもらおう」という意図を感じます。最近、映画も漫画も見なくなって久しいんですがこの雰囲気を感じられたのは後は「ショーン・オブ・ザ・デッド」ぐらいでしょうか。

これらの作品から感じられる爽快感をイメージして陰湿にジメジメいていなくカラッと爽やかに大量殺人をして「なんでこんな事を!」と言われたら「えーだってしょうがないじゃん」て言う女の子のお話が出来ました。うーん可愛い。俺だったら惚れちゃうよw

イキグサレ2

はい!今日からはこのアルバムの紹介です!

「イキグサレ2」

このアルバムも最初は昔作った曲を復活させようと作り始めました。前、女性ボーカルのバンド組んでいたんですが実はその後、私以外全員女性というハーレム状態のバンドの企画が立ち上がりまして。ヒャッホーとシーケンサーで幾つか曲作ったんですが結局そのバンドはポシャってしまいました。狙っていたのはパンキッシュなガールズバンド(なぜかベースだけおっさん)。そんな訳で未使用の曲だけが残っていたのでそれをセカンドアルバムにしようと考えていました。

しかし前このブログに書いたように作っている最中にPerfumeに出会いアイドルに開眼。方向性も大幅に変更しました。結局、半分以上新しく作った曲になりました。このアルバムでイキグサレの基本フォーマット、「ポップな曲で怪談を歌う」が確立され、今後のイキグサレの方向性を決定付けた重要なアルバムだと思っています。そして今聴いてもかなりいい。自作品大好き男の私が言っても信憑性はないですが客観的に見ても結構いい線いっているんじゃないでしょうか。イキグサレの中でも名盤の部類だと自負しております。

明日からは各曲、紹介していきます!

パイプ椅子

昨日は案の定、寝てしまいました。ホント体力の無さに困ります。今度暇が出来たら筋トレでもしようかなぁ。

さてさてこれでファースト最後の曲です。

「パイプ椅子」

この曲は他の曲と比べて新しくて、PCで曲作り始めた頃の曲です。このころ知り合った友人がネットラジオやるというので流す曲を依頼されました。それでふざけた曲を作ろうとおもいまして。なんだか南国っぽい雰囲気にひねくれたコード進行。あとメロディーに使っている楽器、実はこれ大正琴です。祖母の形見として大正琴もっているんですが、この友人が楽器屋で大正琴用のピックアップ見つけてきまして。これをつけてエレキ大正琴に改造しました。その後ネットラジオどうなったのか知らないんですが割りとこの曲気に入りました。

ファースト作るのにあたって過去曲を聴いて収録曲を選考したと時、久々にこの曲聴いたら「終わり」っていう感じが良く出ていると感じましたのでラストの曲に決めました。アイドルのデビューアルバムのラストがインストってのもなんか面白いじゃないですかw ラジオの曲という印象が強かったのでイメージはパイプ椅子で殴られているような状況なのにラジオからは呑気な曲が流れているという雰囲気です。そこで緊迫したSEが欲しくなり映画「ゴジラ」の乱闘シーンの音を入れました。ですのでこの曲は著作権的にヤバイかもしれませんが無料公開ですから勘弁してくださいw

蟲寄せの歌

一昨日の晩、ブログ更新の後、次の動画何にしようかとイキグサレ聴きながらビール飲んでたら楽しくなっちゃって気が付いたら朝になっていました。子供も起きて来ちゃったので徹夜で酒臭いまま保育園へ。家事を済ませたら流石にダウンしてしまいました。なんで今日は二個記事を書こうと思っていますが今日は今日で上の子の運動会で下の子はこれから習い事があります。すでにバテているので心配ですw

なにはともあれ曲紹介、今回は

「蟲寄せの歌」

これもプログレを意識した曲です。リズムは普通の三拍子ですが間奏やエンディングなど構成がかなりプログレっぽい大作にしようという意図が出すぎていて今聴くとちょっと恥ずかしいですwたしか叙景的なバックに叙情的なメロというのを狙っていたと記憶いています。イントロでいきなり流れる変なギターフレーズは虫の羽音、続いて登場する変なキーボードのフレーズはアリなどの地を這う虫がセカセカ歩いているのを表現しようとしています。

詩は「他人拒否」がテーマです。ちょっと気を許して付き合ってみてもすぐに自分は傷つく。だから大多数の人が嫌っている虫を味方につける。自分の心はお前らが嫌いな虫だらけだから入ってくんな。そういう歌です。私自身虫は好きなのでアイデア出た時は楽勝で作れると思ったんですがメロディーの関係上、五文字縛りとなるとなかなか難しかったですw当時まだPC持ってなかったので図鑑で調べたりしました。で、この歌詞の登場人物もきっと図鑑で虫の名前調べたんだと思います。ただ図鑑で調べた虫の名前を羅列していく。他の人が嫌いという理由だけで。なんだかただの文字列が人を呪う呪文に変わる工程を表現できたような気がしています。

下水少女

今日はこの曲、

「下水少女」

この曲はとにかく複雑なリズムの曲を作ろうと思い作った曲です。狙ったのは第何期と言われているか忘れてしまいましたがエイドリアン・ブリューやトニー・レビン加入時の「ディシプリン」あたりのクリムゾン。この時期のクリムゾンは今までと大きく雰囲気が違い、いまいち評価が低かったりします。確かに「宮殿」や「太陽と戦慄」を期待して聴くと「なんだかよく分からない」という感想になると思います。実際私もそうでした。しかしある仕組みに気付いたら一気に大好きになりました。それは「ポリリズム」。ポリリズムとは違う拍子のフレーズを一つの曲のなかで使用する技法で例えば普通の四拍子の中で三拍子のフレーズを弾くと一拍子分のズレが生じてなんだか輪唱のような不思議な雰囲気になります。割と普通に使われる技法なのですがこの時期のクリムゾン、それをメチャメチャ複雑にした曲をやっていたんです。

まあそこまで難しい事は私には出来なかったんですが変なリズムでポップな曲を作ろうとした結果がこの「下水少女」です。基本のリズムは六拍子と四拍子が交互に出てくると言うもの。(123,123,1234とカウントするとリズム取りやすいと思います)サビは五拍子(123,12)。間奏は普通の四拍子。エンディングはベースとメロディーだけ四拍子になって他の楽器は基本リズムのまま。こういう曲作っているときはなんか音楽というより数学やっている気分になりますw

歌詞はズバリ「スカトロラブソング」を目指していたんですが、直接的な言葉は使いたくなかったので色々いじっていた結果、作品=排泄みたいな感じになりました。さすがにアイドルにう○この事、歌わせたくないですからねw