丑三つコール

今日、昼間にも更新しましたが多分明日は記事書いている時間、無いと思いますので今夜もう一個書いちゃいます。4の五曲目

「丑三つコール」

このアルバム製作中、長年音源として使っていたシーケンサー「QY21」が壊れてしまいました。探したんですけど中古でもなく、しかたなく一つ上のモデル「QY70」を中古で購入。入っている音がQY21と少し変わっているので不安でしたが、なんとか無事使えるようになりました。このQYシリーズの特徴でパターンというのがあります。様々なジャンルの音楽のパターンが100種類も入っていてコードを入力すれば曲を演奏してくれます。これ、まんま使った事は無いですが店番しながら作っている時メロディに取りあえずのコードをつけたり○○風な曲を作ろうとした時、○○風なパターンを解析したり結構重宝していました。21から70にグレードアップいて入っているパターンも全部変わっていたんですがその中に「テクノポップ」というパターンがありました。

そういえば四つ打ちのテクノって作ったこと無かったなと思い作ってみる事に。パターンを解析してみたんですがなんか物足りない気がしたのでギターとベースをジャキジャキに歪ませてみました。歌詞もせっかくのテクノですから電子的な怪談にしようと思いました。そこで思いついたのが電話系怪談です。電話にまつわる怖い話のお約束を詰め込みましたが、このアルバムのコンセプトはラブソング。愛する人の電話を待ちわびているような雰囲気も入れてみました。なんだか怖いような切ないような不思議なテイストの曲になったと思います。この「私」はどういう境遇の人なのか作った私自身気になりますw

地獄委員長

最近、妻の仕事が忙しく夜遅くに帰宅します。私は完全に専業主夫のような生活ですが子供二人がHPを激しく削り吸い取ってくれます。でも私は元気です!

曲紹介いきます!4の四曲目

「地獄委員長」

爽やかな曲、ハードな曲、ポップな曲と続いたので今度はソリッドでクールな曲にしようと作り始めました。同時に歌詞も考え始めました。当初考えていたのは「正論や正義を振りかざした過剰な攻撃性」をテーマにしたものです。でもいくら考えても愚痴っぽくユーモアが足りない歌詞になってしまって「このテーマはやめよう」と思ったんですが、散歩中突然思いつきます。「小学校のクラスの話にしよう」と。終わりの会のイジメに等しい吊るし上げや子供ゆえの融通が利かない正義感などテーマにピッタリだと感じました。大人から見ると意味不明で歪んでいるようにも見える子供同士のルールやコミュニティ。ホラー要素も十分です。

曲も小学校を意識させるリコーダーと木琴の音源を使ってみました。これがいい感じにハマってくれてテンションMAX一気に完成まで持っていけました。子供ゆえの残酷さ、見当違いな事を大真面目にしているユーモラスさ、そして恐怖。うまく表現出来たんじゃないかと思っています。

笑いの家

はい!今日から通常営業です!4の三曲目

「笑いの家」

この曲も「ラズベリー・マーマレード・プディング」のようにノリノリのアイドル歌謡作ろうと手をつけました。狙ったのはYMOというか細野晴臣氏が作られたようなアイドルソング。結果は「らんま2/1」のオープニングテーマみたいになってしまいましたがこの曲も好きなので結果オーライです。

妻との会話中、妻の口から「笑いの絶えない家」というフレーズが出てきて、勿論それは幸せな家庭という意味だったんですが作詞モードに入っていた私はすぐに捻くれた事を考えます。「それが狂気の笑いだったらどうだろう」と。それを足がかりに色々考えたんですがやっぱり霊現象、または精神疾患による幻聴という風に落ち着きました。黙ってジーっと立っている幽霊も怖いですがゲラゲラ笑っている幽霊も怖いです。でも映像では「女優霊」ぐらいしかいないんですよね。結構扱いが難しい幽霊なんだと思います。

目潰し姫

今日は夜お出かけですので朝、更新しちゃいます。

4の二曲目。

「目潰し姫」

一曲目「蝿の女王」が歌詞はともかく曲は爽やかな感じになったので次はちょっとハードな感じな曲にしようと作り始めました。とりあえず一曲作れば流れを考えて次のアイデアが出てくるのでかなり楽になります。

歌詞の方は「スキマニア」でちょっと触れた神経症。これをガッツリテーマにしようとしました。「スキマニア」の時は隙間恐怖症と閉所恐怖庄。今回は「視線恐怖症」です。今は全然平気ですが私、若い頃ちょっとこれのケがありました。さすがに生活に支障が出るほどではありませんでしたが人前に出たり人ごみに行くことがかなり怖かったです。恐怖を感じるんですから体は萎縮して逃げ出したくなるんですがもし、視線恐怖症を患っている人が恐怖に打ち勝つ勇気を持ち攻撃性が高かったらどうなるんだろ?と思いつき歌詞のアイデアが出ました。攻撃的でノリノリの曲が出来たと思っています。

蝿の女王

先日、話題に出た日野日出志先生がツイッターを始められたようで条件反射的にフォローさせていただきました。こんなミーハーな行動初めてです。でも、あの日野日出志先生なんですから。しょうがないですよね!

今日、解説する曲は4の一曲目。人気の有る曲です。

「蝿の女王」

今朝、書いたようにまったくアイデアが出なかった時、妻と小洒落た雑貨屋さんに入る機会があって店内に流れていたこれまた小洒落た音楽が妙に耳に残ってしまいました。なんてことは無いメジャー系のコード進行にマイナー系のドミナントが入っているだけなんですがなんだかこの時グッときました。それを足がかりに曲を作り始めました。

「どうか どうか」の時、書きましたがネズミの被害がまた起きまして。駆除業に頼んだのですがこの時、どうやら天井裏か軒下で死んだネズミがいたようで。屋内に蝿が大量発生しました。馴染みあるギンバエやイケバエのように素早くなく簡単に素手で殺せます。しかしそれが何十匹といるんです。なんだか恐ろしくなりました。「毒で殺されたネズミの呪いか?」なんて思いました。そこでピンときました。死体に湧いた蛆が羽化して蝿となり飛んでいく。これってまさに魂の分解と拡散なんじゃないかと。そういえば持っている世界妖怪図鑑に蝿の女王ナスってのが載っていてゾロアスター教の悪魔で死を司る女神だったはず。有名なベルゼバブもいます。そして今回作ろうとしているのはラブソング。一気にアイデアが広がりました。

先ほど書いた作りかけの曲が綺麗な感じにまとまってきたので、この蝿のアイデアと合わせました。アルジェント監督の「フェノミナ」。登場するジェニファー・コネリー演じる虫少女のイメージも取り入れ美しく、おぞましく、情熱的な曲になったと思います。自分で作っておいて言うのもなんですが「幾千幾万の二人の子よ」の件は、おぞましくも一途な愛が表現できたんじゃないかと思っています。自信作です。

イキグサレ4

どうも最近、夜起きれないので試しに早朝更新してみます。

今日からこのアルバムの紹介。

「イキグサレ4」

このアルバム作り始めたときは本当にネタが切れていまして。なにもアイデアがありませんでいた。曲単位のアイデアいくら考えても出てこなかったので、まずはアルバムのコンセプトを決めちゃおうと思いました。

四枚目のアルバム。「4」。戦隊だと大体ピンクで紅一点の数字。それでより女の子っぽいアルバムにしようと考えました。女の子っぽい曲といえばやっぱラブソングでしょう。そこでイキグサレ版ラブソング集にしようと決めました。

さすがに全曲ラブソングとは行きませんでしたが半分はかろうじてラブソングと言える曲になったんじゃないかと思います。そしてこのアルバムかなり気に入った物になりました。今聞き返しても悪くないと思えます。私の中ではかなり上位にランキングされているアルバムです。恐らくイキグサレの中でも名盤の部類ではないでしょうか。

ラズベリー・マーマレード・プディング

今日は下の子の保育参観や税理士さんの所に行ったりなんだか妙に忙しい日でした。

今日で宣伝盤の紹介終わりです。十一曲目「イキグサレ」に続いて十二曲目

「ラズベリー・マーマレード・プディング」

この曲はとにかく明るい能天気なアイドルソング作ろうと思い作り始めました。この手の曲は作ったことなかったので新鮮でした。結構ノリノリで作った記憶があります。

歌詞の方も女の子らしさを前面に押し出そうと思ったんですがオッサンの感性ではスイーツ題材にするくらいしか思いつかなくて。それをどうやってホラーに結びつけるか考えていたんですが、本棚をボーっと眺めていて見つけました。「蔵六の奇病」。日野日出志先生の代表作の一つです。絵を描くのが好きな男が妙な皮膚病にかかり村から隔離されるも体から流れる七色の膿で絵を描ける喜びを満喫しつつ死に至るというトラウマ必至の作品です。ここから皮膚病により体にブツブツが出来るも「なんかスイーツみたいで可愛い」といっている能天気な女の子の話が出来ました。

私にしては珍しく音楽より歌詞が気に入っている曲です。ちなみに私も妙な皮膚病を数年来患っているんですが見てくれは相当キモイですwでももう慣れちゃって気にならないですが。

人喰い歌

はい!今日も今日とて曲紹介です!8,9と既存曲が続いて10曲目

「人喰い歌」

この曲は例のごとく夜中の散歩中、いきなりサビの「愛をこめて歌を歌おう」がメロディーと歌詞同時に出てきました。メロは使えると思ったんですが歌詞の方は「このままじゃホラーにできないだろ」と思い別の歌詞に差し替える予定でした。しかし、色々やってみたんですが最初の歌詞よりこのメロにあう歌詞見つかりませんでした。そこで発想を転換して「愛をこめて歌を歌おう」から広げて怪談を作る事にしました。思いついたのは「聴いたら死ぬ」と言われている呪いの歌。「暗い日曜日」とか有名です。でも音楽聴いて死ぬってどういう状況なんだろうと考えた結果、ヘッドフォンやイヤフォンをして聴覚が奪われた状態でのアクシデント。これが一番理にかなっていると思いました。そしてこの曲珍しくイキグサレがイキグサレのことを歌っている設定で作りました。そういうことを加味してイキグサレの曲が最後に聞いた曲になるかもしれない。だから「愛をこめて歌を歌う」。そんな曲です。

宣伝盤を発表した頃まだPerfumeのイベントやライブ行っていました。知名度が無い頃から追っかけていましたから最初から追っかけていた人たちとも顔なじみになっていました。その中でも特に目立つ人物がいて握手券やチケット大量に購入して人に配ったり常に最前列確保していたり。若い青年なんですがその資金はどこから出ているんだろうと不思議でした。そんな彼が突然亡くなります。聞いた話なのですが当時、Perfumeファンの間で流行っていたPCで再生している音楽を自動で書き込むSNSがありまして、その方のそれがずっとPerfumeのedgeという曲で固定されてずっと再生されっぱなしだったそうです。それを不審に思ったPerfumeファンの人がご家族に連絡した所、亡くなっていたそうです。もともと何か持病を患っているという事でした。私も色々お世話になったのでPerfumeファン合同のお墓参りに参加しました。

edgeという曲「誰だっていつかはしんでしまうでしょ」という一節があります。まったくの偶然ですが「人喰い歌」作った直後の事ですからなんだか色々結びつけて考えてしまいます。その方がPerfumeの愛を受け取っていた事を願うばかりです。

テキサス

なんか昨日から体調よくないなと思っていたら起きたらメチャメチャ喉が痛くなっていました。病院いったら溶連菌というのに感染しているという事。保育園、送り迎えしたり子供と触れ合っていると聴いた事ない菌に感染します。

宣伝盤、六曲目は「スーパーZ指定ガール」。続く七曲目は

「テキサス」

ホラー映画の花形武器といえばやっぱりチェーンソーでしょう。見た目、威力、使った後の結果といい申し分ありません。それでチェーンソーの曲作ろうと思いました。チェーンソーといえばトビー・フーパー監督の「悪魔のいけにえ」です。原題は「テキサス・チェーンソー・マサカー」。テキサスといえば私にとって馴染み深いのはプロレスラーのスタン・ハンセンです。必殺技「ウエスタン・ラリアット」を武器に暴れまわるファイトスタイルは「ブレーキの壊れたダンプカー」「不沈艦」と呼ばれ今でも一番好きなプロレスラーどころかスポーツ選手かもしれません。あとはヴィム・ベンダース監督の「パリ・テキサス」とか「太陽に吠えろ」のテキサス刑事とか。とにかく荒野と荒くれモノの印象が強いです。

さすがの私でも現代のテキサスはヒューストンやダラスなどを有する近代的な大都会だと知っています。が、よく映画で間違えた日本観ってあるじゃないですか。サムライ、ニンジャ、ゲイシャみたいな。それのテキサス版をやってみようと思いました。

曲の方はテキサス・サイケと言われるレッド・クレイオラのメイヨ・トンプソン。彼のソロアルバムに収録されている「ホース」という曲がイメージに近かったので参考にしました。なかなかテキサス感出せたんじゃないかと思っています。

トントントイレ

どうもです!いきなり告知から。6月30日に死の原惨太郎監督、主催の「第2回新星カオス映画会」に参加させていただく事になりました。PV上映のほかトークや物販コーナーもあるらしいのでCD少しですが持っていきます。詳しくはこちら

「第2回新星カオス映画会」

それはそうと曲解説。四曲目の「あの手を握って」を挟んで五曲目

「トントントイレ」

Eテレの子供番組見ていたとき「ぶんちゃっちゃーぶんちゃっちゃー」というワルツの曲が流れててなんだかよく分からないんですが耳に残ってしまいました。それでワルツのリズムで気持ち悪い曲を作ろうと思いました。テーマは子供の感じる不安。私が子供の頃は土曜日、休みではなく午前中だけ学校ありました。給食も食べずに帰ってきても両親は仕事中。サッポロ一番とか自分で作って食っていました。それはそれでなんか自由な気分になって楽しかったんですが、ときどき午後のロードショーとかでテレ東がよくわかんないホラーやってたりして。家に自分一人しかいない状況が昼間なのに急に怖くなったり。店舗に行けば両親ともいるのに日がさす明るい部屋に一人でいるのが凄く不思議な気分になったりしてました。この時の不思議な感覚を曲に落としこめていたらと思います。