今日も宣伝盤の解説です。二曲目は「ステキな呪文」。続く三曲目、
「スキマニア」
元ネタは桜金造さんが得意とする怪談「隙間女」。タンスと壁の数ミリの隙間にいる超薄型の幽霊です。この話、桜金造さんのオリジナルと思っていたんですが江戸時代からあるお話らしいです。あと黒沢清監督のホラー映画「回路」。この作品、ネットが死者の世界に繋がって回線から幽霊が来るって話なんですが「開かずの間」というガジェットが有効に使われています。ネットにつないだPCがある部屋のドアや窓を赤いガムテープで養生すると「開かずの間」の出来上がり。その部屋は異界となります。
そこから隙間から現れる幽霊と隙間をガムテープでふさぐ人の攻防戦というアイデアが出てきました。最初は少し笑いよりの物を考えていたんですがなんか物足りない感じがしたので神経症を患っている人の雰囲気を出してみました。一日中、部屋の中でテープを張ったりはがしたりしている人っていうのも結構怖い状況だと思います。
曲の方はニューウェーブ、とくに「XTC」の初期の頃をイメージしました。私にしては珍しく結構再現出来ているんじゃないかと思っています。いつも曲名思いついた時、検索してかぶっている物ないかチェックするんですが「スキマニア」、スキマスイッチのファンの事をこう呼ぶそうです。「変な所でかぶっちゃったな」と思いましたが「まあいいや」と変更しませんでしたw